映画『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』が4月14日より、新宿武蔵野館、ホワイト シネクイントほかにて全国公開中です。
本作は『21世紀の女の子』『眠る虫』で注目を集めた金子由里奈監督による長編商業デビュー作にして、「おもろい以外いらんねん」「きみだからさびしい」をはじめ繊細な感性で話題作を生み出し続けている小説家・大前粟生氏にとって初の映像化作品。京都のとある大学の「ぬいぐるみサークル」を舞台に、”男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手な大学生・七森、七森と心を通わす麦戸、そして彼らを取り巻く人びとを描くドラマ。
ガジェット通信では、細田佳央太さん演じる七森の同級生、白城(しらき)を演じる新谷ゆづみさんのインタビュー記事を公開しました。
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https://getnews.jp/archives/3401577 [リンク]
――新谷さんは今回の企画や内容を聞いた時はどういう印象を抱かれましたか?
脚本も原作も読みましたが、みんな優しすぎるなとまず感じました。原作を読んだ時もですけど、脚本を読んで、私は七森のことがすごく好きになっちゃって。愛おしいというか、優しさにあふれていて、こんなに良い人いないなと思いました。でも、読み進めていくと、七森には七森の良くないところがあって、逆に白城は一見クールに見えるけど、実はすごく優しい子なんだなとか。キャラクターそれぞれの個性が見えてきて、一人ひとりの表現が面白いなと思いました。
――映画ってジャンルを決める必要が無いと思っているのですが、本作はいい意味でジャンルレスな作品だなと私は感じました。
この作品は色々なことを考えさせられますね。最近“多様性”という言葉をよく聞くじゃないですか。そうやって表現することも“分けること”になってしまうのかもしれないけれど、人に対して考えるきっかけになりますね。キャラクター一人ひとり、「こういうタイプもいるよな」っていう。
この記事では、映画のラストシーンについて、新谷さんが感じたことをご紹介します。映画の内容に触れていますので、映画をまだご覧になっていない方は以下はお読みにならない様、お気をつけください。
――これは私の解釈なのですが、白城ってある意味“裏主人公”というか。エンディングは痺れました。
そうですね。ラストは結構印象的ですよね。映画を観た後だと、ポスターから受ける印象も変わってきて面白いです。
――プレッシャーの様なものはありましたか?
台本を最後まで読んだ時に、「私のセリフで終わるんだ!」と思って(笑)。撮影するまでは緊張していました。でも撮影になったら、意外とすんなりと。気付いたら、終わっていました(笑)。
――自然とセリフを発せられた感じでしょうか?
白城と七森の関係性を見ていたら、自分の中で腑に落ちる部分が結構多かったので。白城は七森の行動や言動を見て「こう思うだろうな」というのがあったので。あまり悩むことはなく、演じることが出来ました。
撮影:オサダコウジ
ヘアメイク:坂本志穂
スタイリスト:世良 啓
●柄シャツ、グリーンスカートスタイリング
トップス、スカート、シューズ全て トゥトゥセラン
ToU I ToU SERAN(トゥトゥセラン)
(C)映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」