カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。
今回は2023年2月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。
第5位:明星 ザ・バリカタ55 金田家 濃厚とんこつ
カップ麺で「バリカタ」を表現するのによくあるのは細めなフライ麺を短い待ち時間で食べさせる手法。でもこの「ザ・バリカタ55 金田家 濃厚とんこつ」で採用されているのはノンフライ麺。待ち時間55秒でもどるノンフライ麺というのも珍しいし、芯が残る感じでなく麺自体にプリッと弾力があり、固くないのにコシがある。ここまでいい感じのバリカタ麺を表現できるとは!
スープは調味油がかなり豚骨臭かったけど、混ぜるとうまくまとまる。クリーミーな豚骨スープで万人受けする味。麺との相性も最高。かやくは若干寂しいのでネギ、ごま、紅生姜などいろいろ足して整えたくなる。
熱湯の温度と待ち時間が甘いと仕上がりの印象がだいぶ変わりそうな気がするので、丁寧に作ってサクッと食べたい。
第4位:寿がきや 味よし監修 仙台辛味噌ラーメン
ベースの白味噌スープがすごくまろやかで優しい味。例えるならお母さんの味噌汁のよう。ラーメンでは珍しいレベルのまろやかさ。
一方辛味噌はかなり辛さが際立っていて、白味噌ベースのスープに溶かしながら食べるとグラデーションのように味が変わっていき、最終的にはものすごくバランスの取れたヤミツキ系の味噌スープに変化。これが素晴らしい。
麺も寿がきやならではの太麺でモチモチ食感。具はキャベツと青ネギと青のりで、キャベツがかなり多いのもいい。かなりうまい!
第3位:日清食品 焼そばU.F.O.大盛 濃い濃い黒胡椒 牛旨だれ醤油焼そば
すごくいい意味で予想通り。パッケージを見て予想した味がそのまま表現されていたカップ焼きそば。
麺は極太で存在感抜群。黒胡椒を売りにしたカップ麺は極端にたくさん入れて、刺激マシマシのインパクト重視に仕上げられていることが多いけど、今作はあくまでも適量。真摯に醤油ベースのタレの美味しさを引き立てている印象。牛脂と黒胡椒の香りが食欲を掻き立て、ガーリックがアクセントになっている味もすごくいい!
具は謎肉とコーンで少し寂しく、食感は蛋白だけど、麺とタレと黒胡椒だけで納得させるくらいのパワーあり。130gの麺もペロリといけてしまう!
第2位:マルちゃん やきそば弁当 スープカレー味
北海道名物のカップ焼きそば「やきそば弁当」のスープカレー味。2月は札幌に行く機会があったのでお土産として買ってきました。
スープカレーといえば野菜がゴロゴロ入っている印象があったのに、なんとびっくりかやくゼロ。しかも液体ソースはほぼ油で、これは大丈夫かなと思いながら作ってみたけど、いざ食べたらかなりスパイシーな味付けでさらにびっくり。なるほどこれは普通のカレーじゃなくてスープカレーだなと唸らされました。
スパイスのあと引く辛さと刺激で体はポカポカ。細麺とソースの相性も抜群で、現地で現地で北海道グルメを食べられなかった悲しみをちゃんと癒やすことができました。湯切り湯で作るコンソメスープもうまい!
第1位:マルちゃん でかまる 辛麻辣エビニンニク味マゼソバ
Ramenグランプリ2022-2023の「これでもかと絡めたくなる部門」で優勝した、「えびそば えび助 仙台国分町本店」のカップまぜそば。味はその名前の通りで、辛さとシビレとニンニクの刺激が強く、海老の風味も効いてて麺は極太という猛烈な要素が集結した一品。
さすがにこれだけ要素が強いと味自体はかなり濃いめなんだけど、なぜかそれが極限のバランスで成り立っているのがすごい。強烈な個性の持ち主たちがうまいこと束ねられている湘北高校バスケ部のようなカップ焼きそば。
さりげなくメンマが柔らかくて美味しかったり、肉もゴロゴロと入っていたり、脇役もしっかりしているのがまたニクイ。これも湘北高校でいうならメガネ君や安西先生あたりか。ジャンクな味のカップ麺が好きな人だったら絶対にハマるやつ。うまかった!
総評
以上、2023年2月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。今回はたまたま1〜3位がカップ焼きそば&まぜそばという結果になりましたが、ラーメンも含めて全体的にレベルが高かったです。
次回は3月上旬頃に2023年4月のランキングを発表予定となっています。どうぞお楽しみに!
動画でも解説しています。こちらもよろしくお願いします!
https://youtu.be/HfksawkbOck [リンク]
(執筆者: ノジーマ)