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『エッフェル塔〜創造者の愛〜』監督に聞く「建設の一番の原動力になっていたことが“恋愛”という所が、実にフランスらしくて素敵だと感じた」


『エッフェル塔〜創造者の愛〜』が3月3日より公開となります。本作は、天才建築家として名を馳せていた、 ロマン・デュリス演じるギュスターヴ・エッフェルの全パリ市民の誇りをかけた建造物〈エッフェル塔〉への挑戦と、その裏で繰り広げられた”“ある女性”との愛を紡ぐ姿を、創作を交えて描いたフランス映画。

昨年12月に横浜で開催された「フランス映画祭2022横浜」に併せて来日したマルタン・ブルブロン監督に本作へのこだわりについてお話を伺いました!

――本作とても楽しく拝見させていただきました。エッフェル塔がこの様に建てられたことを全く知らなかったので驚きました。フランスでは授業で習うなど有名なお話なのでしょうか?

フランスでもこの創作のお話というのはあまり知られていないんですよね。だからこそ、この映画作りに興味を持ちました。これだけ世界的に知られたモニュメントですから、建設物語と史実とラブストーリーを交えて映画にするのはとても面白いと思いました。アドリエンヌという女性は実際にいて、エッフェルとのラブストーリーは本当にあったわけですからね。

史実とフィクションをミックスさせるという作業、それこそが“映画”であるといえるでしょう。一番の好例が『タイタニック』(1997)であると思うのですが、本作でも実在する人物とモニュメントをテーマに、そこからインスピレーションをふくらませたラブストーリーを描いている所がシネマティックなのだと思います。

――フランスで公開されてからは、どの様な反響がありましたか?

実際に公開されてから150万人の方が観てくれたということです。コロナ禍において、映画館に入るのに「ワクチンパス」が必要であったことを考えると、非常に良い成績だと思います。批評はもちろん賛否あるのですが、これは大衆映画の宿命というか、業界の掟なのではないでしょうか。

――やはり、フランスの方は「エッフェル塔の映画だったら、コロナ禍でも絶対に観に行く!」という感じなのですね。

そうですね。それだけ普遍的なテーマですし、パリに住んでいる人にとっては、日常すぎて気に留めない存在ではあるのですが、改めて映画で観ることでエッフェル塔に想いをはせることが出来るのことは素敵ですよね。だからこそ、こうして来日出来たことも嬉しいですし、世界中の方にエッフェル塔のことを知っていただけることが光栄なんです。

――CGなど映像技術も素晴らしかったですが、どの様な部分にこだわりましたか?

エッフェル塔の建設過程を描くということは、デジタル映像を使うことは必須なわけですけれど、私が避けたかったのは「100%CG」にすることで、俳優が演技をしづらくなってしまうことでした。解決法として、エッフェル塔の“足”は物理的な装置を作りました。そのことによって俳優さんたちのリアルな演技が引き出せたと思っています。

――足だけでも相当な大きさですよね!

そうなんです!壮大なセットを1/1スケールで作っていて、高さが25mもあって、とても大きなセットでしたよ。でも撮影自体はとても楽しくて、本作で一番大変だったのは、塔の建設というメインテーマから興味を失わせないための編集だったんですだよね。

――監督とエッフェルさんは、ジャンルは違えどもクリエイター同士ですが、エッフェルさんの人生に刺激を受けたことはありますか?

確かに彼はクリエイターなのですが、主演のロマン・デュリスと共に心掛けたのは、「私たちのエッフェル像」を作ろうという部分でした。実際のエッフェルさんを再現しようとしたのではなくて、私たちが自由に人物像を作ろうとして出来たキャラクターなんですね。なので、私にとっては「エッフェルさん=ロマン・デュリス」ですし、(映画の中の)クリエイターであり、芸術家である彼は、私たちが作り上げたキャラクターでもあるんです。

史実を読んで膨らませた脚本のなかでいて、私が一番素敵だなと思ったのは、建設の一番の原動力になっていたことが“恋愛”であったということ。これはとてもフランス人らしいロマンティックさだなと思います。

――素敵なお話をありがとうございます。ロマン・デュリスさんは、『カメラを止めるな!』のリメイクである『キャメラを止めるな!』の主演も務められているので、すごく嬉しかったです。

あの映画は僕も観ましたて、すごく面白かったよね!日本のオリジナル版はまだ観れていないので、これから楽しみたいと思います。

――今日は貴重なお時間をどうもありがとうございました!

【ストーリー】アメリカ〈自由の女神像〉の制作に協力したことで大いなる名声を獲得した、ギュスターヴ・エッフェル(ロマン・デュリス)。世間では3年後の1889年に開催される「パリ万国博覧会」の話題でもちきりだった。そのシンボルモニュメント制作のコンクールには全く興味のなかったエッフェルだが、パーティーの席で大臣から強く参加を要請される。さらに、久しぶりに再会した友人で記者のアントワーヌ・ド・レスタック(ピエール・ドゥラドンシャン)の妻・アドリエンヌ(エマ・マッキー)から「大臣と同感です。ぜひ見てみたい。野心作を」と言われたエッフェルは突然、「ブルジョワも労働者も皆が楽しめるように、パリの真ん中に 300mの塔をすべて金属で造る」と宣言する。実初対面のふりをしたレスタックの妻は、エッフェルにとって忘れられない女性だった――。

出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アレクサンドル・スタイガー、アルマンド・ブーランジェ、ブルーノ・ラファエリ
監督:マルタン・ブルブロン 脚本:カロリーヌ・ボングラン 音楽:アレクサンドル・デプラ 撮影:マティアス・ブカール 編集:ヴァレリー・ドゥセーヌ 美術:ステファン・タイヤッソン
2021 年│フランス・ドイツ・ベルギー│フランス語│108 分│シネスコ│原題:EIFFEL│字幕翻訳:橋本裕充│R15
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ (C)2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

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