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全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が9月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!
第5位:支那そば 名東軒(福島・名東町)
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徳島市の北西部の名東町にある徳島ラーメンの人気の老舗。1971年創業。店内はほぼ地元の常連さんばかりでいい雰囲気。
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「小肉玉子入」を注文。具は豚バラ、生卵、タケノコ、モヤシ、青ネギ。麺は中細ストレートで柔らかめ。
スープはそれほど豚骨の厚みはなく、醤油先行型の徳島ラーメンだがノスタルジックな感じでとても美味しい。じんわりとした醤油の味わいがたまらない。味のしっかり染み込んだ豚バラは噛みごたえがあり、いわゆる王道の徳島ラーメンの豚バラとはまた違って主張が良い。タケノコの食感も最高。
全体のバランス、オリジナリティも含めて最高の一杯。
第4位:愚直(中板橋)
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2007年オープン。「TRYラーメン大賞」の名店豚骨部門の常連店。川越街道沿いにあるが看板が出ていない。
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「とんこつラーメン」をいただく。なんと700円。はっきり言って安すぎる。
具はチャーシュー2種、白髪ネギ、青ネギ、メンマ、もみ海苔。麺は細めストレート。
濃厚でとろみのある豚骨スープで実に上質。臭みは一切ないが旨味たっぷりで、かつカエシや油にも頼らない。味が控えめなのがいいオトナ感。そして細めながらモチモチパツパツの麺が最高。ただ固いのではなく、最後モチッと切れるのが素晴らしい。
とにかく上質。そして700円。これはなかなか勝てない一杯だ。
第3位:ラーメン家 がんくろ(武蔵小山)
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今年9月にオープンした、名店“せたが屋”が手掛ける家系ラーメン店。武蔵小山のパルム商店街沿い。
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注文したのは「ラーメン」。具はモモチャーシュー、バラチャーシュー、ほうれん草、ノリ。麺は北海道産小麦粉「和華」をブレンドした自家製中太麺。
じんわりと骨のダシ感のあるオールドスタイルのスープ。醤油の立ち方もよく最高に美味しい。モチっとした麺も美味しく、チャーシューが2種入っているのは“せたが屋”の個性。
家系の老舗へのリスペクト満載で、素晴らしい一杯だ。
第2位:千葉家(みつわ台)
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1999年創業。千葉の家系ラーメンの先駆け的なお店。“本牧家”出身。家系とは全く書いていない看板。しかも黄色い看板でむしろ二郎系のようにも見える。老舗だけに今の家系の流行の香りを全く感じない外観だ。
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「ラーメン(並)」を注文。チャキチャキの女将さんが注文を全部暗記している。凄い。そして店主さんの作り方が美しい。
具はチャーシュー、ほうれん草、ノリ3枚、ネギと家系のお決まりのトッピングだが、見た目は全然違う。大ぶりのチャーシューがまず目立つ。そしてほうれん草の量が嬉しい。麺は酒井製麺の平打ち太麺。
骨のダシ感がじんわりのスーパーオールドスタイルだが、旨味十分で最高に美味い。鶏油がスープをさらにマイルドにして、いくらでも飲めてしまう素晴らしいスープ。ただ古いということではなく、今食べても感動を覚えるスープだ。
麺もしっかり茹でられ、チャーシューも分厚く柔らかい。どこまでもじんわり。家系の本来の良さに立ち帰れる名店。
第1位:自家製麺 支那そば 福々亭(伊東)
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1999年創業の“支那そばや”出身の名店。伊東駅からすぐ。
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注文は「醤油ワンタンメン(豚バラ)」。店主の手さばきがとにかくたまらない。見ているだけで名店だとわかる。
カウンターの後ろを見ると店内は店主が大好きな山下久美子の写真やポスターがたくさん。暖簾の文字も山下久美子筆らしい。
具はチャーシュー、ワンタン、メンマ、ノリ、青ネギ。麺は細めストレートの自家製麺。
油に頼りすぎないダシ感の溢れるスープで超絶品。実に複合的な旨味で、昆布のダシがじんわり抜けてくるのが最高。柔らかめに茹でられた麺はしなやかで、喉越しも良い。平ざるでビシッとあげるのがカッコいい。
とろけるチャーシューも絶品。この柔らかさをどう保っているのだろう。ワンタンも餡がしっかり入っていて、皮は滑らかで最高。メンマも歯応えがあり、素晴らしい仕上がり。ネギの細い切り方もまさに“支那そばや”譲りな感じで感服。コショウは醤油ラーメン用と塩ラーメン用で分かれている。スープを邪魔しないスパイス感はさすが。
全てが完璧で脱帽。これぞ職人の仕事!と唸る最高の一杯だ。
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(執筆者: 井手隊長)