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“中心にあるのは掛川サッカー部”最終回で原作『シュート!』と繋がる!? アニメ「シュート!Goal to the Future」小林千晃・土岐隼一・小野友樹・土屋神葉インタビュー


現在好評放送中のサッカー漫画の金字塔を復活させた完全オリジナル新作アニメ「シュート!Goal to the Future」より、メインキャストの小林千晃さん、土岐隼一さん、小野友樹さん、土屋神葉さんのインタビューをお届けします。

1990年から2003年までの約13年間にわたり週刊少年マガジンで連載され、1993年にアニメ化、1994年には講談社漫画賞少年部門を受賞し同年SMAPを起用した実写映画も公開された大島司先生による累計発行部数5,000万部のサッカー漫画の金字塔が、新作アニメ化!!

今作では、元イタリア名門チームの“世界の闘将”神谷篤司が今は弱体化した掛川高校にサッカー部コーチとして舞い戻り、サッカーと距離を置こうとする主人公・辻秀人と出会い新たな伝説が始まります。

元々原作の大ファンで、出演が決まったときは「よっしゃー!という感じでした!」という小野友樹さんや、幼稚園からサッカーが大好きでクラブチームに入ってたという土屋神葉さんと、サッカー愛に溢れたキャストも参加している本作。

後半戦に突入しさらに勢いが加速中! 配信などでおさらいし、今からでも最終回の感動に間に合う「シュート!Goal to the Future」の見どころを、辻秀人(つじしゅうと)役の小林千晃さん、黒川昴流(くろかわすばる)役の土岐隼一さん、風馬成(かざまじょう)役の小野友樹さん、小久保公平(こくぼこうへい)役の土屋神葉さんに語っていただきました。

――今作はオリジナルキャラクターがメインとなるお話なので、それぞれどのようなキャラクターなのかを教えてください。

小林:僕が演じる辻秀人は、原作にはあまり居ないようなキャラです。1話の時点ではサッカーが好きで本当はまだやりたい気持ちはまだ残っているけれど、それをやりたいとも言えず。サッカー部で今も頑張っている人たちを「どうせ努力したって勝てないのに」みたいな、ちょっと小馬鹿にする見方をしているキャラクターで、だいぶ鬱屈している主人公像だなというところから入ったので、そんな秀人が好かれる展開になってくれればいいなと思っております。

――原作には居ないような現代らしい性格のキャラクターですよね。

小林:そうですね、第1話の冒頭もゲームをプレイしているシーンから始まりましたけど、それも本当は打ち込みたいものがあって、代わりに何か別のものでそのエネルギーを消化しているけれど、それでは代替えできないみたいな……、でもそういうのってやっぱりわかるな、と。

ある種共感できる部分が多いキャラクターだけど、でも共感できるからと言って好きという感じでもまたなくて。結構ナイーブで難しい子なので。でも逆に言えばそのナイーブさが魅力で、浮き沈みの激しい精神なんですけど、やっぱり高校生の多感な時期ってそういう感じだろうなと思うので、その変化をぜひ楽しみに見守っていただきたいキャラクターですね。

土岐:僕の演じる黒川昴流は、(小野さん演じる)成が大好きで、サッカーを成の親友として2人でずっと掛川高校でやっています。ちゃんとサッカーを好きで大切には思っているんですけど、まだちょっと彼の中にも高校生ながらの不安定な部分があって。ストーリーが進んでいくごとにその部分がちょっとずつ出ていって成長できるかどうか、となっていくんですけど。

やっぱり達観できる人間であるからこそ、感情を表に出せないことってあると思うんですよね。周りを見れる人間だからこそ、秘めてしまう想いであったり、そういうものが彼の中にはあって。そういうものを描写してくれるところはある種本当に王道の青春というか、スポーツものでもあり、青春まっしぐらという感じの原作『シュート!』をすごく踏まえてくださっているテーマだなと思います。それぞれのキャラクター全員がこの十数話の中でちゃんと成長していくので、そこを観ていただきたいです。

小野:風馬成くんは掛川サッカー部が大好きなやつで、父ちゃんの代からの因縁みたいなことを含めて、父ちゃんに「またサッカー部がすごくなったところを見せたい!」みたいな想いで頑張っている男です。なので、誰よりも勝ちにこだわっていたり、強くなりたい!という想いが強い男なので、ド真っすぐ熱血野郎です。『シュート!』にいろんな要素があった中で、より白石健二のマインドに近いものを出しているのかな、と感じるキャラクターです。

――小野さん自身も『シュート!』が大好きで、成も掛川サッカー部に憧れているというところでリンクしている部分があると思いますが、やはり演じていて熱が入りやすかったですか?

小野:もうストレートに熱を入れやすかったですね。成の掛川への想いが僕の想いでもあったので。もちろん成の根底にある想いとはスタートは違うものではあるんですけど、それが表に出る上での掛川サッカー部への愛、それは形として近いものがあったので、それを込めさせてさせていただきました。

僕はずっとサッカー部でプレイしていたときから原作が好きで、出身も静岡なので掛川高校にも何度も足を運んだことがあったり、今も親友が掛川高校で先生をやっていたりとか、とにかく『シュート!』があって今の僕があると言っても過言ではないくらい。しかも、今回の風馬成という役は中でも掛川愛に溢れたキャラクターなので、僕がやらずして誰がやるんじゃい!と思ってオーディションを受けていたので、結果、成が僕の元におりてきてくれて本当に嬉しかったです。

土屋:この物語の登場人物ってかなり何かが好きだったりするんですけど、小久保公平の場合は、辻秀人が大好き、というところが本当に軸となっている。辻秀人とのサッカーが小久保公平のサッカーであり、それ以外というのは実はない。物語上、色々紆余曲折ありますけど、小久保公平はもしかしたら成長しないのかな、と思っていて。逆に原点回帰みたいなところというか。少しおこがましすぎるんですけど、原作の『シュート!』では久保さんという伝説的な天才がいますけど、小久保公平もサッカーにおける天才なんですよ。そこのサッカー愛の動機が辻秀人である、というのがこの「シュート! Goal to the Future」の非常に特徴的なポイントなのかな、と思っています。

――物語は、やはり熱く展開されているなと感じています! 本作の見どころや注目ポイントを教えてください。

小野:わかりやすくは、原作の“あいつら”が! 何年後なのかはわからないけれど奴らとまた会えるというところに、『シュート!』としての世界観、あの掛川高校との地続きの良さがあったりしますね!

小林:神谷も原作からのキャラで、今回は監督というメインキャラクターの1人として物語に関わっていますが、40代にしてはこんなに面白い人いないな、って(笑)。

土岐:でも、サッカーのプロの引退された40代の方って面白いよ(笑)。

小林:そうね(笑)、またちょっと世間一般の40代とは違うので。

土岐:エネルギッシュにめちゃくちゃ面白いんだよ、あの方たちって。それをやっぱり神谷さんにも感じるし、さらに登場するのが神谷さんだけかというと、そうでもなかったりとか。たくさん登場するので、誰が出てくるのかは楽しみにしていただきたいです。

小林:完全新作だけど、原作ファンの方もニヤッと出来るような展開も盛り込まれているので、それは原作ファンの方からしたらすごく嬉しいんじゃないかなと思います。

土屋:原作ファンの方は最終話まで観ていただきたいなと思いますね! もちろん原作を未読の方でも楽しめる作品ではあるんですけど、神谷が何を思って掛川高校サッカー部に接してるのかなど、そういったところはやっぱり原作を知っている方は、最終回で原作『シュート!』ともより密接に出会えるのかな、と思います。

小林:あと、関西弁を喋っているアンドレアとか、西山宏太朗さんが演じられるキャラクターとか、1話しか出てこないけど強烈なインパクトを残しすぎだろ!っていう奴らが出てきて。被るキャラクターもいないですし、本当に1話ずつお見逃しなく!というくらい面白いキャラクターたちがいっぱい出てきますね。

――小久保公平もとてもインパクトのあるキャラクターですよね(笑)。

土屋:インパクトしかないかもしれない(笑)。また再登場する話では、冒頭で総集編のように小久保の説明がされるので面白いです。


小林:
あと、神谷さんに対して最初はみんな「なんだコイツ」と思うかもしれないですけど、みんな好きになっていくと思います。

――それこそ、主人公も原作には居ないようなキャラクターなので、ちょっとテイストも違うのかな?と思うのですが。

小林:でも現代に『シュート!』をやる意味じゃないですけど、やっぱりその当時にいなかったキャラクターを敢えて主人公に置くというのは面白い試みだな、と思いますし、その上で今『シュート!』にまったく触れていなかった10代とかの世代が共感しやすいのかな、とは思うので、熱血というよりは鬱屈しているところから、でも魂やハートの部分は掛川高校のものを背負っている部分は出てくるので、そういうギャップや成長というところはいいなと思います。

土岐:それを守る黒川……と思いきや、そうでもない、っていう。

――えっ!?

土岐:そこからは楽しんでいただきたいな、と!

――黒川にも注目だと!

小野:黒川こそ!

小林:なぜ、“黒”川なのか、っていう。

土岐:やめなさいよ(笑)!

――その名前にも隠されている、と(笑)。

小林:一番性格が良いのは、やっぱり成です。最初は直情的な一番話がわからない奴が来たな、と思うけど、結果、一番わかりやすいし、良い奴なのは成です。

土岐:この意見は満場一致です(笑)。

小林:たぶん、「大丈夫だ、落ち着けって」とか、結局まとめるのも黒川じゃなくて成っていう(笑)。盛り上げる役も成(笑)。

小野:本当に必要な男ですよ(笑)。

――原作ファンの小野さんから観て、現代版『シュート!』になっていると感じる部分もあると思いますが、いかがですか?

小野:アニメ化から25年、この年月を経た後のそれぞれいろんなキャラクター性だったりが生まれて市民権を得てきた中、あの頃にはいなかったキャラクター性を持った子たちが新たに掛川サッカー部にいるな、と感じます。それぞれに当時なかった要素があったりするので。だけれどその中心にあるのは掛川サッカー部であり、久保さんの教えだったり、そして神谷が戻ってきてくれたり、という“あの頃”をちゃんと随所に感じられる要素がたくさんあるので、原作ファンの方、あるいはこれから知る方、どちらも楽しんでいただける要素がいっぱいあると思っています。

――でも演出など、熱さは昔のそのまま、という感じですよね。

小林:泥臭さというかね。

土岐:後半にかけて、もっと熱く勢いが加速していきます。途中から本当にノリがついていけないところとかもありますし(笑)、勢いは失速はしないです!

小林:勝った後の喜び方とかもね(笑)。

土岐:最後まで付いてきてほしいです。

小林:観客席で観ているくらい、グッと入り込んで観てもらわないと。ちょっと達観して距離を置いて観ちゃうと、やっぱり面白みがなくなっちゃうので。

土岐:サッカーを一緒に観ている気持ちで観てもらえると嬉しいなと思います。

小林:本当に掛川高校サッカー部を応援してもらえればと思います。

――では、ちょっとツッコミどころもありつつ、という感じですか?

土岐:でも第1話からありましたよね?

――ありました(笑)。

小林:でも本人たちは本気の本気なので。

土屋:僕たちは本当に真面目にお芝居をしているからこその、そういうクスっという部分が絶対あると思うので。

小林:だから、あまりディレクションとかで「ここはギャグなので笑いに振ってください」みたいなことはなく、本当にみんな本気でやっている結果、という感じです。見る人によっては普通に感動する方もいるでしょうし、それは受け取り方次第です。

――見どころとメッセージをお願いします。

小林:『シュート!』の原作にこれまで触れてきた方にとっては、地続きというか、何十年経ったキャラクターたちもまた登場します。ただ、そのキャラクターたちがどういう関わり方をしていくのか、どうなるのか?というのを期待していただきたいです。また、掛川高校の魂は失われてないんだぞ!というのをぜひ観ていただきたいです。
今作から『シュート!』に触れる方は、昨今のサッカー作品の中でもかなり暑苦しいと言ってもいいくらいの熱血作品なので、そこを同じ目線になって同じ熱量で楽しんでいただければ嬉しいです。
あと魅力的なキャラクターもたくさん登場するので、ぜひ誰か応援するようなキャラクターがいたら、そのキャラクターを信じて応援していただきたいですね、どんなことがあろうとも! 黒川くんのこともね!

土岐:うるさいよ、彼も頑張るわ(笑)。

小林:頑張り続けた結果ね(笑)! でも本当に、どのキャラクターも最初のイメージと段々変わって行くというところは絶対にあると思うので、見守り続けていただきたいですね。よろしくお願いします。

土岐:2020年にコロナ禍で大変なことなり、2021年、2022年とやっと色々我々のコンテンツもちょっと盛り上がってきましたし、スポーツとかも盛り上がってきたじゃないですか。そういうところで本当に1つそういうものを象徴するかのごとく、何も考えずに頭空っぽにしてずっと楽しめる作品がこの『シュート! Goal to the Future 』なんじゃないかなと思います。
それこそ、本当に同じスタジアムに居て彼らを応援しているみたいな立場で、俯瞰的にならずにこのアニメを楽しんでいただけたら、十何話通して観終わった後、楽しかった、面白かった!と思っていただけると絶対思うので、ぜひ最後まで彼らのことを応援してあげてほしいなと思います。

小野:改めて『シュート!』が時を経てのアニメ化という形で今回関われたこと、しかも、成くんという最高に嬉しいキャラクターを演じられてすごく嬉しく光栄に思っています。見どころとしては、『シュート!』って試合の部分以外の日常パートのちょっとしたギャグみたいなところに独特のノリがあったと思うんですけど、その良さを継いでいる部分が随所に出てくるんですね。そこを楽しめるあなたは、やっぱり改めて『シュート!』をもう一度観てほしいなと思いますね!
やっぱり『シュート!』ならではのノリがあったりするので、そこを一緒になって楽しんでくれたら嬉しいなと思っています。

土屋:スポーツアニメだと思って観る方にとっても面白いと思うんですけど、あまりスポーツをやったことがなかったり、ずっと文化系の部活でやってきた方も人間模様であったり、感情の起伏の激しさだったり、そういったところで楽しめるんじゃないかなと思います。特にそれこそ黒川さんがどうなるかというのも楽しめるし、小久保は起伏の激しさと切り替えのすごさがやっぱり天才なんだな、という感じがあるので、ぜひ最終話の掛川高校の『シュート!』なんだな、というところまで楽しみに観ていただきたいなと思います。


――ありがとうございました!

関連記事:
「一緒にツッコミも入れつつ楽しんで」アニメ『シュート!Goal to the Future』後半戦も熱い&面白い展開に!小林千晃ら浴衣姿キャスト登壇イベントレポ
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「サッカー、好きか?」神谷篤司が掛川高校コーチ就任!新作アニメ『シュート!Goal to the Future』本PV解禁 『蒼き伝説シュート!』全58話YouTube公開も
https://otajo.jp/108109[リンク]

※Otajoとガジェット通信は姉妹サイトです。

作品情報

■STORY
元掛川高校のキャプテンであり
イタリア名門チームでも活躍した“世界の闘将”神谷篤司。
今は弱体化した掛川高校に通い
サッカー部と距離を置こうとする辻秀人。
2 人が出会う時、新たな伝説の幕が上がる―。

■キャスト:辻秀人:小林千晃、黒川昴流:土岐隼一、風馬成:小野友樹、小久保公平:土屋神葉、
園田拓海:斉藤隼一、並岡仁:真白健太朗、林蒼真:松村龍之介、雨谷隆二:鈴木崚汰、
松橋圭:佐藤祐吾、山口一希:保住有哉、仲野桐也:広瀬裕也、立浪陽向:廣瀬大介、
佐原龍:前野智昭、神谷篤司:梅原裕一郎、久保嘉晴:鳥海浩輔、

■スタッフ:
原案 大島司「シュート!」(講談社刊「講談社漫画文庫」)
企画 ボアソルチマネジメント、クランチロール
監督 中村憲由
副監督 北村淳一
キャラクターデザイン 秋山由樹子
シリーズ構成 広田光毅
音響監督 山本浩司
OP 主題歌 宮川愛李 「アオレイド」
ED 主題歌 all at once「RIVALS」
監修 出崎哲
アニメーション制作 EMT スクエアード
■放送局
2022 年 7 月 2 日より
AT-X/TOKYO MX/テレビ静岡/読売テレビ/BS 日テレ/BS フジ 他
公式 HP: shoot-anime.com
公式 Twitter: @shoot_anime
(C)2022 大島司/シュート!Goal to the Future 製作委員会

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