ASUS JAPANが8月10日に発表したChromebook新製品「ASUS Chromebook Flip CX5(CX5601)」(以下「CX5」)のレビューをお届けします。
日本市場では初となる16インチ大画面のタッチパネルディスプレイを搭載し、ディスプレイが360°回転するコンバーチブル仕様のChromebook。
キーボード面を下にして画面を立てたり、テント型に置いたり、畳んでタブレットとして利用したりと、自由度の高い使い方ができるコンバーチブルですが、大画面になると迫力が違います。
解像度は1920×1200ドットで、イマドキのWindowsノートのように、狭額縁で16:10の画面比率を採用。文書やウェブサイトを縦方向に広く表示できます。
大画面なので、Twitterをチェックしながら文書を作成したり、ウェブサイトやストリーミング映像を見ながらメモをとったりと、複数ウィンドウの作業も楽勝。ノートPCとほぼ同等の作業環境が実現します。
最近のChromebookはローカルにファイルを置いてオフラインで作業できるので、Wi-Fiにつながらない場所でGoogleスプレッドシートやGoogleスライドを開いて資料を作成する、といった作業も問題なし。
プライバシーシャッター付きの207万画素ウェブカメラを搭載し、オンライン会議への対応も十分です。8月12日のライブ配信「ガジェット通信LIVE」では、ゲームを動かして配信するPCとは別に、筆者自身を映して配信するPCとしてCX5を使ってみました。ライブ配信にも十分対応できるパフォーマンスと言えるのではないでしょうか。
インディーゲームの祭典「BitSummit X-Roads」注目ゲームをプレイ! / ガジェット通信LIVE 第76回(YouTube)
https://youtu.be/rDjELZGrwh8
CPUは第12世代インテル Core i3-1215Uプロセッサー、グラフィックスはCPU内蔵のインテルUHDグラフィックス、メモリーは8GB、ストレージは128GB SSDと、Chromebookの中では充実のスペック。
約10.7時間駆動するバッテリーを搭載します。コンパクトな45W出力のUSB充電器が付属。
Chromebookには珍しい、拡張性のあるインタフェースも魅力です。外部ディスプレイに接続するフルサイズのHDMIポート、USB3.2 Type-A Gen2、映像出力にも対応するUSB3.2 Type-C Gen2が2ポート、microSDXCカードリーダー、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャックを両側面に搭載します。
本体をバッテリー駆動にした状態で、USB-Cケーブル1本でモバイルディスプレイと接続してみました。ディスプレイに電源供給しつつ、映像出力も可能。2画面の充実した作業環境をコンパクトに実現します。
天板は落ち着いたミネラルグレーのアルミニウム合金製。高い質感で、ビジネスでもプライベートでも違和感なく使える印象のデザインです。
キーストローク1.4mmと、しっかり打鍵感のあるキーボードを搭載。テンキーも搭載しています。ディスプレイを開くと打ちやすい角度に傾斜するエルゴリフトヒンジを採用。長時間のタイピングでも問題なく使用できます。
Google PlayからAndroidアプリをインストールして使えるのにも注目。大画面を活かして、「Xbox Game Pass」アプリからクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」を遊んでみました。コンシューマー向けタイトルが大画面でお手軽・快適に遊べるのは魅力。Harman/Kardon認証取得のクアッドスピーカーを搭載し、迫力のサウンドもゲーム体験を盛り上げます。
希望小売価格は9万9800円(税込)と、このサイズのノートPCの中ではお手頃価格。仕事にもプライベートにも活躍する大画面ノートを探しているなら、こうしたプレミアムなChromebookを選んでみるのもアリなのではないでしょうか。