ラーメンは醤油、味噌、塩、豚骨、担々麺などなど、その味には無限のバリエーションがあるというのに、パリッと油で揚げた麺がおいしい「かた焼きそば」は中華風あんかけ以外の選択肢がほぼないような気がする。もっといろんなタレをかけて食べてもウマそうなのに。
そこで始めてみたのが「フリースタイルかた焼きそば」という企画。市販のかた焼きそばの麺にいろいろなタレをぶっかけ、かた焼きそばの新境地の開拓を試みます。
フリースタイルかた焼きそばVol.03「バターチキンカレー」
第3回のタレに選んだのはいなばの「バターチキンカレー」缶。バターチキンカレーはレトルトはもちろん、最近ではコンビニのチルド商品なんかもかなり美味しかったりするのですが、今回はあえて缶詰を選んでみました。
その理由はこちらが常温でも食べられるという触れ込みだったから。過去2回は「ミートソース」「レトルト牛丼」を温めて使用してきましたが、その2回で強く感じたのは常温でそのまま食べられるかた焼きそばの麺の便利さだったんですよね。
タレも常温OKなものを使用すればさらに手軽に食べられるようになりますし、なんなら非常食とかにも使えるかもしれない。これは検証の価値ありでしょう。
というわけで、そのまま缶を開けてかた焼きそばにぶっかけていきます。
缶詰のバターチキンカレーは水分が少なめで、ぶっかけるとそのまま大半が麺の上に鎮座。かた焼きそばの麺は液体に浸ることで柔らかくほぐれていきますが、これではなかなか麺をほぐせません。
バリバリバリとスナックを砕くような感覚で麺を強引にほぐし、なるべくたっぷりバターチキンカレーを絡めて食べ進めます。するとどうでしょう。味の相性はなかなかいいかもしれない!
バターでまろやかに仕立てられているバターチキンカレーに、油で揚げたかた焼きそばの麺の風味がベストマッチ。まろやかさが加速するような感覚で、バッチリ美味しく食べられました。
ただし、最後の方まで麺のパリパリ食感がキープされたのは賛否が分かれそうなところ。麺の食感が少しずつ柔らかくなっていくイリュージョンは楽しむことができませんが、パリパリ食感が好きな人にはむしろ好ましいことなんじゃないかなと。
個人的には、味がバッチリ合っていたこともあってパリパリ食感を堪能できましたが、スナックっぽさも増すので主食とするよりはおかずとして楽しみたいと感じましたね。飲み会のときに卓上にあったら割と機能するかも。
アリかナシかで言えば、間違いなくアリ。どんなタレをかけてもかた焼きそばは寛容に受け止めてくれそうなので、今後はさらにチャレンジしたタレをかけて可能性を広げていきたいと思います。
オススメ度:★★★★
(執筆者: ノジーマ)