12月17日より公開となる『マトリックス レザレクションズ』。もしまだ世界が「マトリックス」に支配されていたとしたら? 主演キアヌ・リーブスが人生をかけて挑む、アクション超大作の新章がいよいよスタートします。
1999年に公開された『マトリックス』。映画という枠を越え、カルチャー全体に多大なる影響を与えています。後ろに大きくのけぞり弾丸を避ける有名な“マトリックス”ポーズはもちろん、真っ白な部屋で表現する精神世界、全身ブラックのコスチューム、壁を走りながら撃つ二丁拳銃…などなど、『マトリックス』をご覧になっていない方でも、思い浮かぶシーンがたくさんあると思います。
筆者も『マトリックス レザレクションズ』の公開に先駆け、『マトリックス』を改めて見直してみたのですが、22年経っても色褪せない作品の面白さを改めて感じることが出来ました。
お馴染みの大きくのけぞるシーンで活用されている、被写体の周囲にカメラをたくさん並べて、アングルを動かしたい方向にそれぞれのカメラを順番に連続撮影していき、被写体の動きはスローモーションで見えるが、カメラワークは高速で移動する映像を撮影する技術「バレットタイム」と呼ばれる表現手法を広めたという『マトリックス』。その他にも、たくさんの新しい撮影手法が使われており、また、柔術・カンフーシーンを効果的に取り入れたハリウッド映画ということも本作のすごさだなと思います。
技術方面にはあまり明るくないのですが、そんな筆者でもすごさが分かる『マトリックス』の映像技術。22年前ということもあり、一部CGには古さを感じますが、逆にいうと古さを感じないシーンがほとんどなので、CGに頼らない撮影をしているのだなということが分かります。
以前、『マトリックス レザレクションズ』公開記念ファンイベントで、『マトリックス』ファンのひろゆきさんが「続編である『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』の方が、CGを多用している為、1作目の方がむしろ新しさを感じる」ということをおっしゃっていますが、実際にそうで、『マトリックス』1作目は本当に今見ても新しいんですよね。
【動画】ひろゆきvsかまいたち『マトリックス レザレクションズ』公開記念ファンイベント <ほぼノーカット>
https://youtu.be/H5rCJwyF-iw
全体的に暗めでダークなトーンも。また、設定・ストーリーも、AIに支配される人類というテーマを、スマホが誕生する前のこの時に取り入れている先見の明に驚かされます。「自分が今生きている世界が仮想世界だった」という残酷な真実も、この状況とは異なる私たちにとっても「自分はどう生きるか」という問いかけをしている様で、今見ると多くのことを考えさせられます。
どの時代も新しい道を切り開いていくのは、信念を曲げずにあきらめない人々であるのだはと感動させられると同時に、トリニティーの描き方が「取ってつけた様に強い女性キャラクター」では無いのが本当に素晴らしい。ネオにとってのトリニティー、トリニティーにとってのネオ。『マトリックス』は壮大なSF大作であるのと同時に、信じること、信じられる相手を見つけることの大切さを描いた人間ドラマでもあるのだなと実感させられました。
映画『マトリックス レザレクションズ』は12月17日(金)全国ロードショー。いよいよです!
『マトリックス レザレクションズ』
原題:『THE MATRIX RESURRECTIONS』
監督:ラナ・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット・スミス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、
プリヤンカ・チョープラー・ジョナス、ニール・パトリック・ハリス、ジェシカ・ヘンウィック、ジョナサン・グロフ、クリスティーナ・リッチ
オフィシャルサイト:matrix-movie.jp オフィシャルTwitter:@matrix_movieJP #マトリックス
本予告:https://youtu.be/8PwqzRR3Oo0
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