アンドリュー・ガーフィールド主演、マヤ・ホークが出演する映画『メインストリーム』(原題:『Mainstream』)が、10月8日(金)より全国公開となります。
フランシス・F・コッポラの孫で、ソフィア・コッポラの姪。映画の名門一家の新星ジア・コッポラが放つ本作は、YouTuberの狂乱を描いた衝撃作。批評家から高評価を受け、鮮烈な監督デビューを果たした『パロアルト・ストーリー』に続く長編2作目は、2020年ヴェネチア国際映画祭にも正式出品され、全米公開時に激論を巻き起こしました。
溢れ出る刺激的な言葉で見るものを翻弄する青年・リンクを怪演したのは、『アメイジング・スパイダーマン』の主役で大ブレイク、『アンダー・ザ・シルバーレイク』での怪演も記憶に新しいアンドリュー・ガーフィールド。その恋人役には、イーサン・ホークとユマ・サーマンを両親に持ち、ファッションアイコンとしても人気のマヤ・ホーク。匿名のネットユーザーが作り出す、気まぐれなメインストリームに君臨し、翻弄され、暴走する若者は、果たして時代のスターか? ペテン師か? それとも被害者なのか―?
本作では、一見華やかに見えるSNS界の裏側を暴いており、世の中で多くの人々が利用してるSNSに潜む闇、承認欲求を求め暴走する恐ろしさに警笛を鳴らしています。今回、本作『メインストリーム』と同様に、SNSの及ぼす影響力や危険性を体感できる、SNS時代の今を描き、話題を集めた『SNS -少女たちの10日間-』、『スプリー』をご紹介します。
◆『メインストリーム』 ――いいね が作り上げた #猛毒
人気YouTuberへと駆け上がる若者たちの野心が、狂気に変わる様を描き、全米公開時に激論を巻き起こした衝撃の問題作。本作では“いいね”に翻弄されるカリスマYouTuberの暴走を描きつつ、「いいね」や「フォロー」を押し続け、気付かぬうちに凶暴な人格を生み出してしまう視聴者側にも、責任を問う内容となっている。
また、著名なYouTuberやインフルエンサーが本人役として多数登場することで、実際の動画配信の裏側を覗き見ているようなリアルさも感じられる。時に炎上を繰り返しながらも、SNS界で必死に生き延びてきた実在のインフルエンサー達が、今回の企画で彼らの世界の裏側や、葛藤、苦悩が描かれる事に賛同し、積極的に協力したことは、本作がSNSやYouTubeがもたらす功罪の核心に触れている事への裏付けにもなっている。
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◆『SNS -少女たちの10日間-』 ――リアルの恐怖とフェイクの快楽
「童顔の大人の女優3名が、スタジオ内のリアルに作りこまれた3つの子供部屋で10日間、12歳の偽アカウントでSNSを使うと、どのようなことが起こるのか」を実験したリアリティーショー。
“12歳 女子”という設定の下、3名の女優たちがSNS で“友達募集”したところ、2458名もの成人男性がコンタクトを取り、卑劣な誘いを仕掛けてきた。撮影されているとは気付かず、未成年に対する容赦ない欲望の行動は徐々にエスカレートし、児童に対する性的搾取が白日の下に晒されていく。男性たちが性的な欲望をぶつけてくる様には恐怖を覚えることだろう。
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◆『スプリー』 ――炎上上等!死んでもバズれ‼
サンダンス映画祭を熱狂させた、SNSの恐怖と不条理を描くジェットコースタースリラー。Z世代が抱える心の闇と新たなる恐怖を「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(Netflix)のジョー・キーリーがサイコな演技で魅せる。
フォロワーを増やしたい一心のライドシェアドライバー、カート・カンクル(ジョー・キーリー)はSNSをバズらせて人生の一発逆転を狙うために、乗客を手にかけ、その様子をライブストリーミング配信するという恐ろしいアイデアを思いつく。絶対バズると意気込むも、周囲からはネガティブな反応ばかりで全く盛り上がらず、怒りの矛先を拡散させないインフルエンサーにまで向けられ狂気は加速していく…。
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