2015年からスタートした、お笑いトリオ「ロバート」の秋山竜次さんが様々なクリエイターに扮する「クリエイターズ・ファイル」。Netflixオリジナルシリーズ『クリエイターズ・ファイル GOLD』として、6月3日より全世界で配信となります。
クリエイターの総数は、現在までで70人以上。オフィシャルYouTubeチャンネルの登録者数は60万人を目前にし、総再生回数は1億3000万回を超えています。今回はそんなクリエイター陣の中でも代表的な存在であるトータル・ファッション・アドバイザーのYOKO FUCHIGAMIさんにお話を伺いました!
――今日はYOKOさんにお話を伺えることをとても楽しみにしてきました!よろしくお願いいたします。
YOKO:世界的ファッションアドバイザーのYOKO FUCHIGAMIと申します、どうぞよろしくお願いいたします。
――『クリエイターズ・ファイルGOLD』拝見させていただきまして、冨永愛さんとのトークも見所ですね。
YOKO:愛はモデルの中でも世界で活躍しているので、前から知っていたんですよ。そんな方とご一緒出来て光栄でしたね。現役でやられていますし、モデルという仕事に対する姿勢が素晴らしかったですね。だって、ラーメンは年に一回しか食べないんですって。
――さすがストイックですね…!
YOKO:年に一回のカードをどこで切ろうか、どうしようっていつも悩むらしいです。私もおすすめを聞かれて、でもパリとバリを行き来しているから、パリラーメンとバリラーメンしか知らないので。でも何とか思い出して東京の醤油ラーメンを1つ紹介させてもらったんだけど。そういう話をざっくばらんにしながら。
――麺といえば「SOBA FUCHIGAMI」という新コレクションも登場しました。
YOKO:蕎麦という日本の文化を取り入れた、素晴らしいコレクションに仕上がっていると思います。食とファッションってつながっていると思うんですね。お蕎麦を食べていて、麺つゆのシミがつくことって誰にでもあると思うんだけど、それをファッションとして利用して、何なら「麺つゆでデザインする」くらいの気持ちでいないと。
――今後他の麺シリーズも登場していく予定も?
YOKO:ファッションと麺というのは結びつきが強いので、今後は生地に何パーセントか麺を練り込むタイプも出てくると思います。後は茹でる服があってもいいかもしれない。まだ具体的に作ってはいないんだけど「YUDE FUCHIGAMI」、この服は茹でて着てくださいねっていうのがあっても良いかもしれない。麺と一緒でのびるっていうことがあっても。「はやく着ないとのびるよ!」という言葉が出てくるかもしれないですね。「はやくしないとのびちゃうよ、そのカット&ソー」って。
ちょっと失礼して染料を飲みますね。(飲んで)うわあああああああ!
――YOKOさんが染料を飲む姿には、番組で学生の方も驚かれていましたよね。
YOKO:学生の皆さんは本当、目が素晴らしかったですね。真剣に学んでる子もいれば、こいつヤバイんじゃないかって目で見ている子もいて。でも体の中からね、ファッションを取り入れていれるのって、すごく大切なんですよ。
――Netflixでの配信ということで、全世界の方がご覧いただけるわけですが、それも楽しみですね!
YOKO:何十もの言語で、190ヶ国に配信されるって、もうわけがわかりませんよね。その中にYOKO FUCHIGAMIを知っている国がどのくらいあるかな?と考えた時に、おそらく87ヶ国くらいだと思うんです。基本的にはパリとバリ、そしてIGIRISUで活動してきたので、それ以外の方々に「こんなにバイタリティーあふれるファッションデザイナーがいるんだな」「こんな攻撃的なファッションをしている人がいるんだ」って知っていただきたいですし、どんな反響があるのか楽しみでもありますね。
あとは、どう翻訳されるのかも気になりますね。「スポーツブラジャー」とか、何の脈略もなく突然言うわけじゃないですか、それってどう皆さんに伝わるのか。どうなるのかしら。
――翻訳難しそうですね(笑)。気になります。
YOKO:でもね、ダルタニアンっていうパリコレ四天王と呼ばれるモデルのうちの1人が出てきますが、彼の美しさっていうのは言葉が通じなくても伝わるのかなって。ファッションって全世界にあるからね。その民族ならではの服があって、ファッションがあるから。
――その他のクリエイターの方をご覧になって、印象的なものはありますか?
YOKO:絶対に断らないホテルマン・折尾豊さんはすごいですね。どんな要望も絶対に断らずにやってくれる。「シャバシャバのカレーが食べたい」と言われたら用意する。7つ星っていうランクがあるんだ、っていうのもビックリですし、私も世界中のホテルに泊まることがあるので、見習ってほしいですね。
舞台演出家の津山紀文さんは、中尾彬さん・池波志乃さんご夫婦というすごいキャリアを持っている方も仲良くしているくらいの方ですから、今後日本を代表する表現者になるんじゃないですか? 私は苦手ですけどね。クセが強いというか、世界観が強めでね。あんな感じの人は打ち上げで酔っ払うと若い子に芝居論を延々と話しますよ。
――すごく目に浮かびます(笑)。
YOKO:女優の藤原采さんも注目しています。透明感がある方っていうのはたくさんいますけど、透明すぎてサーモグラフィーでしか見えないっていうのもすごいですよね。永野芽郁ちゃんとお友達だったんだって、知らなかった部分も見れて。
そして、一流の人にとっては世界共通だと思うのですが、「TORIMAKI」ね。プロのTORIMAKIの白木善次郎が登場してきて面白いですね。
――YOKOさんにもTORIMAKI がいらっしゃるんですよね?
YOKO:私は必要な人しか呼ばないのだけど、TORIMAKIっていうのは7人目以降に「本当に何をやっているのか分からない人」がいて。そういう人こそが一番攻撃的なファッションをしている。世界の方がこれを見て「TORIMAKI?そうだそうだ、いるよね、うちの国にも!」って思ってくれるのかが楽しみですね。ハリウッドは当然いると思うのですが。
――ハリウッドにはそれこそ歌姫もたくさんいますものね。
YOKO:話が通るまでに何人もの人を経由して、結局本人には届いていないっていうね。間のTORIMAKI がハンパないでしょうから。
――世界中のTORIMAKI事情もすごく気になります。最後に、YOKOさんがお好きなNetflix作品を教えていただけますか?
YOKO:ドキュメンタリー結構好きなんですよね。『ARASHI’s Diary -Voyage-』ももちろん見ましたし、マイケル・ジョーダンの番組も観たかな。こんな事まで聞けるんだっていうのがすごいですね。
私も移動が多いので、移動中に見ようかなと思ってストックしている作品はたくさんあって。でもドローンで移動しているので、なかなか観るのって難しいんですよ。『となりのトトロ』でトトロがコマに乗って移動するでしょ?あれと全く同じ原理なんです。だから音とかもすごいことになっていて難しいのよね。でも時間を見つけてね、色々観たいと思っています。
――そんな方法で移動されていたのですね…! 今日は本当に楽しいお話をありがとうございました!
YOKO:ガジェット通信さんはガゼッタ岡さんとは関係無いのよね? あの自分のことを宇宙人だとおっしゃっていたガゼッタ岡さん。今お元気なのかしら?
撮影:山口真由子
ヘアメイク:YUKA ITO
スタイリスト:AI FURUSAWA
【各話ゲスト一覧】
第1話:伝説のホテルマン「折尾豊」 ゲスト:横浜流星
第2話:天才子役「上杉みち」 ゲスト:安達祐実
第3話:トータル・ファッション・アドバイザー「YOKO FUCHIGAMI」ゲスト:冨永愛、シークレット
第4話:清純派女優「藤原采」 ゲスト:永野芽郁
第5話:TORIMAKIサービス「白木善次郎」 ゲスト:八代亜紀、きゃりーぱみゅぱみゅ
第6話:演出家「津山紀文」 ゲスト: 中尾彬、池波志乃
第7話:童謡詩人「石丸ツワノ」 ゲスト:オダギリジョー
第8話:ハリウッド映画監督「ドナルド・C・ダンパー 」ゲスト: シークレット
https://www.netflix.com/title/81278699
▲YOKOさんに、この日のファッションの注目ポイントを照らしていただきました。