全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今年もこの季節がやってきた。松戸の大人気店“中華蕎麦 とみ田”監修の冷しつけ麺。セブン-イレブンで毎年発売されている。毎年とんでもないクオリティで、横綱の地位をほしいままにしている。
今年も食べずにはいられない。「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介 味玉冷しつけ麺」(税別550円)。チルド麺売り場でもその存在感は神々しいレベル。パッケージから見えるどでかいチャーシューと味玉に自ずと手が伸びる。
冷やしということもあり、レンジでチンすらいらないお手軽つけ麺。ほぐし水で麺をほぐし、スープの中に具材を入れれば完成だ。
麺は“とみ田”富田店主の開発した小麦粉「心の味」「鳳麟」を配合した超極太麺。その噛み応えと角ばった力強い口あたり、そして噛めば噛むほど口の中に広がる小麦の香りはさすがの一言。
そしてスープ。スープは袋に入っているので、最後までちゃんと絞り出すのがポイントだ。豚骨の厚みの中に、サバ節・いわし煮干しがしっかり効いている。甘めもほどほどで、分離した感じもなく、素晴らしい仕上がりと言える。
酢やかぼすの果汁など酸味も程よく加えており、濃厚な中にもさっぱり感も漂う。チルドでここまでのクオリティを出してしまうことには驚きしかない。
真空調理の柔らかなチャーシューに加え、味玉も驚くほどパワーアップしている。ベスト中のベストというべき、羊羹のような程よい半熟感。半熟感を残しつつ、スープには溶けださない絶妙な仕上がりにはあっぱれだ。
いったいどこまで進化するのか。“とみ田”のチルド麺恐るべし。今年も必食だ。
(執筆者: 井手隊長)