Googleは3月10日、Chrome OSの新バージョンであるChrome OS M89を発表。同日から順次提供を開始します。デバイス間の連携強化や生産性を向上する機能を追加しているのが特徴です。
新機能「Phone Hub」は、Androidスマートフォンと連携を強化します。Chromebookに表示するパネル上でスマートフォンの電波状況やバッテリー残量が確認できる他、ワンタップでホットスポットやテザリングのON/OFF、サイレントモードへの切り替え、デバイスを探す操作が可能。スマートフォンで最近開いていたタブやアプリを開いて作業を引き継ぐこともできます。
「Nearby Share」機能では、AndroidスマートフォンやChromebookなどのデバイス間で写真、テキスト、ファイルを転送可能。Eメールより安全に、フラッシュドライブを経由するより素早く転送できます。
Wi-Fi接続をデバイス間で共有する「Wi-Fi Sync」は、Chrome OSデバイスとAndroidデバイスの間で共有が可能に。ネットワークのパスワードをいちいち入力しなくても、許可されたデバイス間でシームレスにWi-Fiネットワークが利用できます。
生産性を向上する機能では、コントロールパネルのボタンをタップして正確なスクリーンキャプチャーが撮影できる「Screec Capture」を追加。
「Tote」は、よく使うファイルやスクリーンキャプチャー、ダウンロードしたファイルを見やすく表示して素早く開ける機能。
クリップボード機能では、テキスト、画像、ファイルを含むコピーしたアイテムから最新5件を一覧表示して選択できる機能を追加しています。
「Desks」は、作業内容に合わせたデスクトップ環境を「デスク」として名前をつけて管理できる機能。M89では複数のデスクを一覧して探しやすくする“Overview Mode”を追加しています。
選択した言葉を右クリックすると、検索しなくてもすぐに意味を調べられる「Quick Answers」が利用可能に。
選択した言葉を読み上げる「Select-to speech」では、読む速度の変更や一時停止の操作を可能にしています。