空想上の親友=イマジナリーフレンドがもたらす脅威を描いたスリラー『ダニエル』が2月5日より公開。ショッキングな本編映像と、本作のビジュアルについて監督が語ったコメントが到着した。
孤独と不安に苛まれる青年ルークは、幼少期に作り出した空想上の親友“ダニエル”を再び呼び起こす。美青年となって現れたダニエルは、ルークの唯一の理解者となるが、いつしかルークがダニエルを必要としなくなると、ダニエルはルークを支配しようと動き出す。
このたび公開されたのは、ダニエルがルークの心身を“侵食”するシーンを切り取った、グロテスクで衝撃的な映像だ。
緊迫した空気の中で対峙する二人。ダニエルがルークの首をつかむと、次第に顔の皮膚がにゅるりと伸び、ルークの顔と絡み合っていく。“侵食”が完了し、ルークを支配したダニエルは、ゆっくりとどこかへ歩き出す――。
「どのシーンにも変化を表現するための視覚的な意図があります」
本作を手掛けたアダム・エジプト・モーティマー監督は、鑑賞者が映画に没入できる世界を作るため、“映画のスタイル形成”に最も力を入れたという。
「前半は、ワイルドなカメラの動きや色の濃さが際立つマニアックなスタイルで撮影したのに対し、後半は主観的なスタイルへと変化し、危機感を演出するアングルやビジュアルアプローチで構築していきました」
映画全体がどのように展開していくか、その変遷を示すスタイルガイドも作成したというモーティマー監督は、「ルークの幼少期の不思議な感覚から始まり、最終的に宇宙的な恐怖感に至るまで、どのシーンにも変化を表現するための視覚的な意図があります」とこだわりを明かした。
監督の作り上げた世界観にさらなる魅力を加えたのは、主演の二人だというモーティマー監督。ルークを演じたマイルズ・ロビンス、ダニエルを演じたパトリック・シュワルツェネッガーに対し、「ダニエルがより不吉になり、ルークは恐怖と妄想にとらわれていく。こうした彼らの姿は、演じる二人の演技によってより魅力的になりました」と、称賛を贈っている。
監督のあくなきこだわりと、次世代のハリウッドを担う若き俳優たちの鬼気迫る熱演に注目だ。
『ダニエル』
2月5日(金)より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイント、グランドシネマサンシャイン(池袋)ほか全国公開
製作:イライジャ・ウッド 監督・脚本:アダム・エジプト・モーティマー キャスト:マイルズ・ロビンス、パトリック・シュワルツェネッガー
配給:フラッグ
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