冬になり陽性者数が増加している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。政府が『Go To トラベル』の一時停止の方針を打ち出し、自治体によっては夜22時以降の飲食店などの営業を自粛することを呼びかけています。
厚生労働省でパンデミックに対応する医療体制の構築に取り組んだ沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科の高山義浩医師は、「規律権力的な感染対策へと繋がる発言は避けたい」としつつも感染リスクの考え方を公開しています。
高山医師によると、「強く自粛を推奨するライン」「自粛を推奨するライン」は以下の通り。
■強く自粛を推奨するライン
友人・親族の家に宿泊する(帰省など)
友人宅でホームパーティーに参加する
■自粛を推奨するライン
同僚と飲酒を伴う宴会をする
友人とカラオケを楽しむ(マスクなし)
友人とレストランで食事をする
高山医師は「他人の家にあがりこむことは、互いにとって大きなリスクとなります」といい、「個室隔離するならまだしも、食卓を囲んだり、風呂を共用しながら、マスクや手指衛生で防げると信じるべきではありません」と強調。また「マスクを外すイベントは感染リスクとなり、とくに飲酒と長時間が増大させる」として、宴会や会食について「少なくとも、マスク会食のような努力で何とかなるものではありません」といいます。
一方で、会食なしのゴルフ、映画館での鑑賞、友人とショッピングモールに行くなどは、「野外やマスクを外すことのないイベントにおける感染リスクは高くない。ただし、長時間であったり、密接になればリスクが高まる」としており、家族とのホテルの宿泊やレストランの食事については「同居する家族とのイベントは、新たな感染リスクとして考える必要はない」としています。とはいえ「公共の場におけるマスク着用や手指衛生は前提」としているので、こまめな手指消毒や帰宅してからの手洗いやうがいを徹底する必要はこれまで通りあると考えるべきでしょう。
※画像はACより
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