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コスプレイヤー・えなこさんをクールジャパン・アンバサダーに任命 井上信治担当大臣「著作権の正しい理解や適切な利活用の普及啓発も期待している」



『コミックマーケット』で『東方Project』のいぬさくやなどのコスプレで注目を集め、現在では青年コミック誌で表紙を飾ることも多くなったコスプレイヤーのえなこさん。内閣府のクールジャパン・アンバサダーとして2020年4月1日に任命され、2020年12月9日に任命式が開催されることを受けて、井上信治内閣府特命担当大臣(クールジャパン担当)が見解を述べています。



クールジャパン・アンバサダーは現在49名が任命されており、「クールジャパンの発信力強化を主な目的としていて任命している」(井上大臣)といいますが、これまで食・ファッション・観光などの分野からの任命が目立っていました。2019年には声優の平野綾さんと松本梨香さんが任命されていますが、「多様性はクールジャパンを支える日本の強みと考えている。これまでポップカルチャー分野からのアンバサダーが少なかったため、昨年以降から任命している」(井上大臣)と背景を説明。「今後はこれまで任命したアンバサダーの発信力をより活用しつつ、クールジャパンの取り組みを進めるの重要だと考えている」とします。


一方で、コスプレと著作権法の関係について、井上大臣は「写真を撮る場合、SNSに投稿する場合、イベントに参加して報酬をもらう場合などに法的な整備が必要だという指摘があるので、それを受け止めてしっかり検討していかなければいけないと考えている」とも述べています。


菅内閣で入閣した井上大臣は、「コスプレについては熱狂的なファンが多く、それを楽しむコスプレ人口が増えていることは認識しているが、残念ながらえなこさんのことを個別には知らなかった」といいますが、「クールジャパン・アンバサダーのほか、コスプレイヤーとしての活動を通じて著作権に関する正しい理解や適切な利活用の普及啓発を行って頂けることも期待している」と述べたほか、「コスプレイヤーの皆さんが安心してコスプレを楽しめる環境整備を整えたい」との意向を示しました。知財戦略を含めて、今後の議論の方向性にも注目したいところです。


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