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実在した“死の医師 ドクター・デス” 2020年公開の実在の事件をモチーフにした映画たち



「このミステリーがすごい!」大賞受賞作「さよならドビュッシー」で2010年1月にデビューし、今年10周年で映像化が続く人気作家・中山七里。“どんでん返しの帝王”の異名を取り、数々の傑作を世に送り出す中山七里のクライム・サスペンス小説・犬養隼人シリーズ「ドクター・デスの遺産」が待望の初映画化。『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』として11月13日(金)に全国公開となります。


主演に『新宿スワン』「MIU404」など数多くの映画・ドラマで幅広い役柄を演じ分け、人気、実力を兼ね備える俳優・綾野剛さんが主人公の警視庁捜査一課の検挙率No.1を誇る敏腕刑事・犬養隼人を演じる本作。さらに共演には『スマホを落としただけなのに』「家売るオンナ」シリーズなどドラマ・映画・CMと多岐に渡り活躍する北川景子さんが、綾野演じる犬養のバディである捜査一課の頭脳派No.1の冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香役を。また、人気上昇中の若手俳優・岡田健史さんが新米刑事・沢田を演じ、前野朋哉さん、青山美郷さん、石黒賢さんら実力派俳優たちが、犬養&高千穂と同じ警視庁敏腕捜査チームとして脇を固めます。



本作に登場する“ドクター・デス”は、アメリカで総計130人を安楽死させた実在の医師をモチーフにしています。本当に起きた事件・実在した犯罪者を基に作られた映画は創作の中の話ではないかと錯覚させられるほど、驚くべき内容の作品ばかり。2004年に公開された是枝裕和監督作『誰も知らない』は1988年に起こった「巣鴨子供置き去り事件」、2010年に公開された園子音監督作『冷たい熱帯魚』は1993年に起こった「埼玉愛犬家連続殺人事件」、2016年公開の白石和彌監督作『日本で一番悪い奴ら』は2002年に起こった「稲葉事件」など、実在の事件を基に作られた作品はこれまで数多く制作されてきました。どの作品も実話だからこその重み、そして観る人の心に影響を与える作品となっています。そんな実在の事件をモチーフにした作品は本作を筆頭に2020年にも多数公開となりいずれも大きな話題を呼んでいます。


『MOTHER マザー』(20)

この作品は、2014年埼玉県で起きた「川口祖父母殺害事件」に基づいて実写化した。当時17歳の少年は、母親の歪んだ愛も元で育てられ、金銭目的で祖父母を刺殺してしまう。当初は”非行少年が起こした凶悪事件”の一つとして小さく報道されたが、その後、裁判を通じてこの事件の背景には少年の母親による壮絶な虐待があったことが明らかになる。本作の出演を自ら希望した長澤まさみの熱演が話題となった。


『罪の声』(20)

この作品をモデルにしたのは1984年と85年に起きた食品会社を標的とした一連の脅迫事件「グリコ・森永事件」。昭和最大ともいえる未解決事件で当時の社会を震撼させた。映画では過去の事件を追う新聞記者と、過去の事件に幼少時の自分が知らないうちに関わっていたことを知ってしまう男を描く。第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士のミステリー小説を小栗旬、星野源により実写映画化される。


『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』(20)

本作で連続殺人を行う“ドクター・デス”のモデルとなった実在の医師の名は“ジャック・ケヴォーキアン”。アメリカ、デトロイトの病院で病理担当の医師として、自作の自殺装置を開発して末期病患者の自殺幇助の活動で総計130人に及ぶ患者を自殺装置で安楽死させた男だ。この活動から「死の医師」と呼ばれ有名となり、人間には“死ぬ権利”があると謳い、世界中に物議を醸してきた。本作では“ドクター・デス”は素顔をさらすことなく、安楽死を手口に連続殺人を行う。被害者遺族が安楽死を請け負ったドクター・デスに感謝するという状況の中、本当にこの事件に被害者は存在するのかと犬養、そして高千穂も戸惑い迷走し、観る者を翻弄していく。

実在の医師をモデルにしているからこそ、本作を観る人に現実でも起こりうることと感じさせ、犬養たちと共に「正義とは何か」考えさせられる体感型クライム・サスペンスといえる。



■原作:中山七里「ドクター・デスの遺産」(角川文庫/KADOKAWA刊)

■監督:深川栄洋

■出演:綾野剛 北川景子 岡田健史 前野朋哉 青山美郷 石黒 賢 

■主題歌:[Alexandros] 「Beast」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS)

■映画公式サイト:doctordeathmovie.jp

■公式ツイッター:@doctordeath1113 #ドクターデス

(C)2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会


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