卒業式で生徒が親に手紙を渡す行事についての是非がTwitter上で大きな話題になっている。
問題提起のツイートを投稿したのは現在、小学校の教員として勤務する、はんめん教師(@hanmena)さん。
https://twitter.com/hanmena/status/1314197138855714818?s=19
中学3年の担任をした時、卒業式で生徒が書いた手紙を親に渡そうと企画した同僚がいました。全力で反対して阻止しました。その同僚とは犬猿の仲になりましたが、今でも自分は間違っていなかったと信じています。—はんめん教師 (@hanmena) October 8, 2020
「中学3年の担任をした時、卒業式で生徒が書いた手紙を親に渡そうと企画した同僚がいました。全力で反対して阻止しました。その同僚とは犬猿の仲になりましたが、今でも自分は間違っていなかったと信じています。」
はんめん教師さんは以前、中学3年生の担任をした時、同僚が企画した卒業式で生徒が書いた手紙を親に渡すという行事を猛反対の末、阻止。同僚とは犬猿の仲になってしまったものの後悔はないという。
はんめん教師さんの問題提起に対し、Twitter上では数多のコメントが寄せられている。
「なるほど、自分の中学の卒業式も親に宛てた手紙を書き、『帰宅後に』渡すように言われた。ツイ主の様な考えだったのかはわからないが、家庭の事情に沿った配慮はあって然るべきだと思った。」
「心の底から、間違ってなかったと思う。阻止してもらって救われた子は想像以上にいるはず。
15の当時の自分を振り返れば、一見『普通の家庭』に育っていても、当たり障りのない言葉を並べるのに相当苦労しただろうから。」
「小6の時にこれやられたが、おれは息子の成長にただただ号泣するばかりだったけど、のちのちちゃんと読んでみたらかなりの塩文章だった。仕事ばっかりでほとんど一緒にいてやれない時期だったので息子には思うところがあったのだろう。あれを書くことが苦痛だったなら申し訳なかったな。」
「親に感謝しなきゃいけない。
宗教ですか?
忘れもしない小学四年生の時に親に手紙を送ることがあって書いた手紙を先生がチェックして訂正してたw
いろんな家庭があるんだから配慮しろよな。マジで。毒親持ちには辛かった。
仕方なく書いて嫌な思い出として残ってる。」
「これ中学でやられた時、親子仲元からフランクすぎて今更改めて言うことも無いしと『前略 中略 後略 バイバイ!』って書いて提出してむちゃくちゃ怒られたの思い出した
(この時秘密結社鷹の爪にハマってた)」
「この企画で親に『嫌い』と手紙を渡したのはこの私。
中学3年生は受験生。親にたくさん嫌なことを言われた。そして親のプレッシャーに耐えられず志望校には入学できなかった。その我慢していたものを全て手紙で書き、翌日に長文のLINEで返信がきたけど既読無視して部屋に篭った。今親とはそういう関係。」
「知り合いが結婚して、お嫁さんは再婚でした。そのうち嫁の姉の子という子が一緒に住む事に。その子も『おばさん』と言っていたので信じていたのですが、実は嫁の実子でした。実の母を『おばさん』と言わされていた辛さ。そんなお子さんもいらっしゃるのですよね。学校は友達関係を学ぶ場でいい。」
コメントを見渡すと、家庭の事情から同様の行事により少なからず傷ついたという方が少なからずいるようだ。読んでいると、お決まりの、表面的な感動をさそう行事が必ずしも生徒のためにならないのだということを痛感させられた。
なおはんめん教師さんは若い教員たちのために教育技術や教師の視点について考察するブログ「反面教師」運営中。
実際の教育の現場がどのようなものなのか垣間見られて非常に興味深いブログなので、教員でなくともぜひ多くの方にご覧になっていただければと思う。
※画像提供:はんめん教師(@hanmena)さん
(執筆者: 中将タカノリ)
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