カップ麺のパッケージには乾燥した状態の麺が何グラム入っているかが記載されています。
麺の量が60gを切っているとちょっと少なめとか、カップ焼きそばには90gくらい入っているんだなとか、カップ麺をよく食べる人ならグラム数を見てなんとなく麺量の多い少ないを把握することができるはずです。
ところが実際に食べるときには乾燥した麺はたっぷりお湯を吸収した状態になっているため、食べる麺の重さはまったく違う数値になっているはず。
例えば日清食品のカップヌードルは麺が65g入っていますが、熱湯を注いで3分後には何グラムになっているのでしょうか。
カップ麺にお湯を入れる前と後の重さを比べてみた
気になったので早速いくつかカップ麺を買ってきて調べてみることにしました。
今回用意したカップ麺は以下の4品。日清食品が多くなっていますが、カップ麺のジャンルはバラけさせました。
・カップヌードル(日清食品・定番のカップラーメン)
・ペヤングソースやきそば(まるか食品・定番のカップ焼きそば)
・麺職人(日清食品・ノンフライ麺のカップラーメン)
・どん兵衛きつねうどん(日清食品・定番のカップうどん)
1品目 カップヌードル(日清食品)
というわけでまずはカップヌードルから検証スタート。熱湯を注いで3分後にザルを使って麺とスープを分離し、箸でかやくを取ってからキッチンスケールで重さを測定しました。
するとカップヌードルの麺量は65gからなんと約100g増えて164gに。152%も増量していました。細い麺なのにかなり水分を吸収しているんですね。
2品目 ペヤングソースやきそば(まるか食品)
続いては定番のカップ焼きそばのひとつ、ペヤングソースやきそばで検証。こちらは麺量90gとなっています。カップヌードルと違いかやくが小袋に入っているので調べやすかったですね。
熱湯を注いで湯切りしたあとのペヤングの麺量は90gから214gに増量。200gを超えてきました。これは食べごたえがあるはずです。
ところが増量率にしてみると138%アップとなり、カップヌードルよりも麺量は増えなかった計算となります。
3品目 麺職人(日清食品)
3品目に選んだのは日清食品の麺職人。ノンフライ麺を使用しているカップラーメンということで選出しました。麺量は65gです。
そして熱湯を吸収したあとは171gに増量。増量率は163%アップとなり、カップヌードルよりも高い数値となりました。
個人的にはノンフライ麺はそこまで食べごたえがないイメージを持っていたのですが、カップ焼きそばよりも重さが増えているとは意外でしたね。
4品目 どん兵衛きつねうどん(日清食品)
ラストを飾るのは日清食品のどん兵衛きつねうどん。カップうどんの代表格です。麺量は74gでした。今回試してみたカップ麺のなかでもぶっちぎりで麺が太いので、きっとどん兵衛が最も重くなるんだろうなと思いながら調べてみると……
5分かけてじっくりと熱湯を吸収した麺は74gから174gへと増量……あれ、ほかのカップ麺とそこまで変わらない……!
増量率で見ても135%アップとなり、4品の中で最も重くならなかったカップ麺という結果になりました。
ちなみにどん兵衛きつねうどんといえばジューシーな油揚げですが、こちらは15gから43gに増量していました。
まあ油揚げは箸でつまんだだけでもおつゆがたっぷりとしみ出てきますので、量り方によって数値は結構変わってしまうかもしれませんね。
結果まとめ
・カップヌードル …… 65g→164g(152%アップ)
・ペヤング …… 90g→214g(138%アップ)
・麺職人 …… 65g→171g(163%アップ)
・どん兵衛 …… 74g→174g(135%アップ)
意外にも増量率が高かったのはノンフライ麺カップラーメンの麺職人でした。かなり細麺なのにたっぷりとお湯を吸収していたので、もしかしたら太麺のノンフライ麺を使ったカップ麺はもっと高い数値を叩き出すかもしれません。
また、今回は大盛りではなく標準サイズのカップ麺4品で試してみましたが、いずれもお湯を吸収したあとはお茶碗1杯分のご飯(標準150g)以上の重さになっていることにも気づきました。
今回調べてみたのは無数にあるカップ麺のほんの一部。また違うタイプのカップ麺で調べてみると意外な結果が出たりするかもしれません。重さを量ったあとも問題なく食べられますし、興味のある方はぜひほかのカップ麺でも検証してみてくださいね。
(執筆者: ノジーマ)
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