先日フワちゃんが、ネットインタビューで「自分はリモート収録に向いている」と語っていた。タイムラグはあるし、回線は切れるなど、あまりメリットがなさそうなリモート収録だが、彼女いわく、そのタイムラグがあることによって、聞く人たちが、話をさえぎらず、しっかりと歩みよってくれて、言いたいことが言えるようになったという。
さらに今までだと、簡潔に話さないといけないと焦って空回りしていたスタジオでのトークも、落ち着いて、時間をかけてでも伝えることができるようになったのだとか。また、リモートによって、我を抑えることができるようになったことや、YouTuberとして自身を撮ってきている分、ネットやカメラ環境に強いことも挙げている。
フワちゃんが徹底自己分析!「リモート収録での新しい戦い方」と「テレビでの再評価」 –QJWeb クイックジャパンウェブ
https://qjweb.jp/journal/21533/
だが、彼女のコロナ禍での最大の功績は、とかく気が沈みがちな世の中で、「とにかく元気」という見えない価値を視聴者に与えることができたことだと思う。温泉タレント・原田龍二になりきって水を頭からかぶり、自宅の部屋中を水浸しにしていた“とにかく明るい安村”がマツコ・デラックスや有吉弘行に評価されたのも、その名前とともに、すべての悲しみを丸めて捨ててくれるような、見境のない体当たり芸がウケたのだ。
だが、そんなフワちゃんに、悲しいお知らせがある。テレビ番組が徐々にスタジオ収録に戻りつつあるのだ。実際、彼女自身も11日に放送された『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)で指原莉乃とスタジオ共演していた。そうなったときに、本人が気にしていたスタジオトークの弱点をどう克服していくのかがカギとなる。まあ、テンパッたりするのも持ち味ではあるのだが。
ただ一方、リモート収録ではほどよくもらっていた元気も、全開しすぎると逆に胸やけを起こしかねない。かつて有吉弘行がベッキーのことを「元気の押し売り」とアダ名づけしていたが、単なる「場の読めないベッキー」になりかねない。それまでのイメージを脱却するか、今のままで行くか悩ましいところだ。
フワちゃんがまたリモート収録という形で活躍できるのは、コロナの第2波がやってくると言われる冬かもしれない!?
(執筆者: genkanaketara)
―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』