アメリカという国にいけば日本人といえども、あっという間にマイノリティ(社会的少数派)になってしまいます。同じようにマイノリティに属するアフリカ系やラテン系の友達や恋人がいた人であれば、警察官と関わる際の注意事項などを教わったことがある人も多いでしょう。
筆者の場合だと、「(武器を隠し持っていると勘違いされて撃たれるのを避けるために)常に警察官が見えるところに両手を置く」「(暴力をふるわれないために)警察官に対して汚い言葉使いや挑戦的な物言いは絶対しない」「(警察官に敵意がないことを示すために)話をする時は必ず“オフィサー”をつけて呼ぶ」といったアドバイスをもらったことがあります。
警察官から受けるプレッシャーがアジア系よりもはるかに強いアフリカ系の若者が、お母さんから教えてもらった“アフリカ系アメリカ人としての不文律”が話題を呼んでいます。
@skoodupcam Jus some unwritten rules my mom makes me follow as a young black man ##fyp##blacklivesmatter♬ original sound –marcappalott
https://www.tiktok.com/@skoodupcam/video/6831990586891930886
テキサス州ヒューストン在住のキャメロン・ウェルチさんがお母さんから教わった“アフリカ系アメリカ人としての不文律”は以下となります。
・ポケットに手を突っ込まない
・フードが付いているパーカーは着ない(着るのであればフードは被らない)
・上半身裸で外に出ない
・常に仲間と連絡を取り合う
・夜遅くまで外をフラフラしない
・買うつもりがない商品は手に取らない
・買ったのがガムだけでも必ずレシートか袋をもらってから店を出る
・口論しているように間違われないように会話する
・身分証明書を持たないで外出しない
・タンクトップやドゥーラグ姿で車を運転したり公共の場にいったりしない
・音楽を大音量でかけながら車を運転しない
・白い肌の女性をマジマジと見つめない
・警察官には口答えしない
・警察官に車を停められた場合、両手をダッシュボードに置いてから免許証と車両登録証を出してもいいですかと聞く
どれもが余計なトラブルを回避するため、警察官に“アフリカ系アメリカ人の犯罪者”をイメージさせない内容となっています。
ジョージ・フロイドさんの事件を発端とした抗議デモが一向に衰えを見せない中、この動画はTikTokで300万回近く再生され、テレビや新聞などの大手メディアでも広く取り上げられています。
※画像:TikTokより引用
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(執筆者: 6PAC)
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