漫画界の巨匠、故・手塚治虫さんの長女でプランニングプロデューサーの手塚るみ子さんが3月20日に最終回を迎えたきくちゆうきさんのTwitter連載漫画『100日後に死ぬワニ』を「天国の父は今猛烈に嫉妬してると思う」と絶賛して話題になっている。
3月21日、るみ子さんは自身のTwitterを更新し、
「「生きるとは」というテーマを伝えるのに手塚治虫は何年もかけて『火の鳥』を描いてきたというのに、『100日後に死ぬワニ』は100日を通してそれを多くの読者に伝えることができて、たぶん天国の父は今猛烈に嫉妬してると思う」
というツイートを投稿。
「生きるとは」というテーマを伝えるのに手塚治虫は何年もかけて『火の鳥』を描いてきたというのに、『100日後に死ぬワニ』は100日を通してそれを多くの読者に伝えることができて、たぶん天国の父は今猛烈に嫉妬してると思う—手塚るみ子 (@musicrobita) March 20, 2020
https://twitter.com/musicrobita/status/1241144079066390528
生きるということの在りかたを問い各界で絶賛されている『100日後に死ぬワニ』だが、漫画の神様と呼ばれる手塚治虫ですら嫉妬するとはいかに……。るみ子さんのツイートに対し、Twitter上では大きな注目が集まっている。
「大作家がポッと出の新人に嫉妬する
それが手塚先生の偉大さだと思います」「手塚先生が火の鳥をツイッター初出で毎日あげ続けたら全人類を巻き込んで考察の嵐になってたでしょうね
そして考察を軽々超える超展開のラッシュ
考えただけでゾクゾクします」「火の鳥は死なないことの怖さや生に固執する人間を描いていたように思います。
鳳凰編で仏教の輪廻転生の話を読んで死ぬこととはを小学校の時に悩んだのはいい思い出です。
太陽編で犬の頭にも憧れました」「手塚先生が嫉妬したという佐々木マキ先生を挿絵としてコンビを組んだことが多い、故・小沢正先生(児童文学界のトキワ荘と言われる早大童話会出身。山中恒、山元護久、佐々木守などと交友があった)の童話みたいな作品でしたね。」
「『火の鳥』がなかったら生まれなかったものもあるはずなので手塚治虫先生が「生んだ」ことで「新たに生きた作品」が多数あったのではないでしょうか?
『100日後に死ぬワニ』もその1つかも知れませんね。
その上で嫉妬してそうですけども」「怨念で100日後に復活する手塚」
「そして俺のほうがすごいと言いながら新作を出す、と」
手塚治虫さんが嫉妬心を抱いたのは石ノ森章太郎さんやさいとう・たかをさん、大友克洋さんなど超一流の面々。きくちゆうきさんがそれに伍する存在になるか否か、今後の活躍に期待したい。
※画像はTwitter(@musicrobita)から引用しました
(執筆者: 中将タカノリ)
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