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“近未来サスペンスファン”入江悠監督が『AI崩壊』の舞台設定を10年後にした理由は?「オリンピック以降の日本の姿を描きたかった」



大沢たかおさんを主演に迎え、『22年目の告白―私が殺人犯です―』の入江悠監督がAIをテーマにオリジナル脚本で挑むサスペンス超大作『AI 崩壊』が1月31日(金)より公開となります。本作はAIが生活に欠かせないインフラとして普及した10年後の日本が舞台。入江監督は近未来を舞台にした映画をずっと撮りたかったと言いますが、なぜ、あえて少し先の未来である“10年後”を舞台にしたのでしょうか?


その理由は<オリンピック以降の日本の姿>を描きたかったからだったそうで「日本映画でしか出来ないものをやらなきゃ僕らが作る意味はないと思った時に、少し先の10年後を舞台にすればお客さんが自分事に思ってくれると思ったんです。東京オリンピック以降の日本の未来にも興味がありました」と明かしています。


本作で描かれるのは、医療AIが全国民の年齢、年収、家族構成、病歴、犯罪歴などの個人データを完全に掌握し管理する社会。そしてホログラム機能が搭載された自動運転車が普及し、現代よりもさらにAIが生活に欠かせなくなっている未来が描かれています。実際に過去10年でスマートフォンが日本中に普及したように、この先の10年後にはAIがより生活に浸透して いる日本社会が来る可能性は高いでしょう。


入江監督はそうした身近に考えられる未来の姿を舞台にしたかったそうで、『ターミネーター』シリーズや『マトリックス』シリーズのような世界観ではなく、あえて現代社会に近い10年後を舞台に選んでいます。「2020年って日本のこれからにとってターニングポイントになる気がしています。東京オリンピックもありますし、21世紀に入ってからこれまでの間って割と輝かしい未来から遠ざかっている印象を、みんなが持っていたかなと思うんですよ。僕らの社会をこれからどうするか?という時に、一歩立ち止まって考えるのはオリンピックが終わってからだと思うんです。その年にこの映画が公開されて、これからの社会を作っていく若い人が一歩でも前に良い方向に進んでくれたらいいなと思いますね」と作品に込めた思いを語っています。



劇中ではAIが普及したことで便利になった世の中が描かれており、リアルに想像できる10年後の誰も見た ことがない世界が描かれています。私たちの生活は一体どう進化しているのか?AI が普及したことでやってくる未来とは? ぜひ注目を。


また、入江監督は近未来のサスペンス映画をずっと制作したいと思っていたそうで、本作は特別な思い入れがあるとのこと。「子供の時に映画を見て面白いなと思ったのが、近未来のパニック映画であり、僕の帰れる場所は映画館でした。僕を救ってくれたのは映画の存在だったので、この作品も誰かにとってそういう映画になってくれるといいなと思いますし、映画を拠り所にしている方に届けば嬉しいです」と熱いメッセージを残しています。サスペンス超大作でありながら、監督の 日本の未来を考えるきっかけになってほしいという思いも込められている本作に期待が高まります!



『AI崩壊』

http://wwws.warnerbros.co.jp/ai-houkai/


2020年1月31日(金)全国ロードショー

配給:ワーナー・ブラザース映画


【ストーリー】今から 10 年後の日本。AIが、全国民の個人情報、健康を完全に管理し、人々の生活に欠かせないインフラとな っていた。そんな“人に寄り添う”はずの AI が突如暴走、人間の生きる価値を選別し、殺戮を始める!日本中が パニックに陥る中、AI を暴走させたテロリストに断定されたのは、開発者の桐生だった。警察は日本中に張り巡 らされた AI 監視網で、逃亡者となった桐生を追い詰める。AI はなぜ暴走したのか。決死の逃亡劇は衝撃の結末 へと進んでいく!


(C)2019 映画「AI崩壊」製作委員会


―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』
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