パルコ・プロデュース舞台『阿呆浪士』が1月24日まで、東京・新国立劇場「中劇場」で公演中。公演初日となる1月8日には、主演の戸塚祥太さん(A.B.C-Z)と、福田悠太さん(ふぉ~ゆ~)、小倉久寛さん、演出を手がけたラサール石井さんが囲み取材を行い、公開ゲネプロが行われました。
『阿呆浪士』あらすじ
時は元禄。とある長屋に住む魚屋の八(はち)は、ある日ひょんな取り違いから赤穂浪士の血判状を手にしてしまう。お調子者の八は、長屋小町のお直の気を引きたい一心で、自分が本物の赤穂浪士だ、と嘘をついてしまう。
一方、大石内蔵助は、風車売りに身をやつし、飄々と暮らしている。大石内蔵助の娘・すずは、いつまでも討ち入りを決行しない父に業を煮やして赤穂から江戸に乗りこんで来る。すずは、お調子者の八を利用し、集まってきたニセモノの赤穂浪士たちと討ち入りを決行しようとするが……。
戸塚さんは「魚屋の八、酒に女にだらしのないやつですけど、野暮なことを貫き通した男です。こういう役柄をやることが珍しいので楽しかったです」、福田さんは「とっつー(戸塚さん)演じる八と真逆の真面目な赤穂浪士役です」とそれぞれの役柄について解説。
福田さんはスケジュールの兼ね合いで稽古には一週間しか参加出来なかったそうですが、「(福田さんは)稽古はじまってから二週間後に参加してもセリフと動きが完璧でした。とっつーも初日の立ち稽古の時にはセリフが全部入っていて、ジャニーズの方のプロ意識に助けられました」と感謝をにじませ、共演の小倉さんも「(戸塚さんは)江戸っ子って感じする。最初から完璧に江戸っ子になっていて。この2人にはずっと引っ張ってもらってありがたいです」と2人のお芝居を絶賛しました。
新年早々にスタートした舞台にちなみ、年末年始の過ごし方を聞かれた2人は、「実家に帰りおせちやお雑煮を食べたり。普通の話をしてごめんなさい! カウコンの後にお参りに行きました」と戸塚さん。「おみくじはひきましたか?」という問いに対し「自分で“顔みくじ”はしましたけどね。こうやって……大吉!(全開笑顔)とか」と戸塚ワールド全開! 福田さんは「甥っ子たちにお年玉を配りました。兄貴にいくらつつんだのか聞いて、それよりちょっと多めに。カウコン後は僕たちふぉ〜ゆ〜は電車で帰りました! なんででしょうね!」と話し、笑いを誘いました。
『阿呆浪士』の初日であるこの日には、「メンバーから“初日おめでとう”というLINEが来ました」という福田さん。戸塚さんは「いいな〜、うちは来ないですよ。でも、昨日の夜も全員で一緒にいたから」と、それぞれメンバーとの仲は良好の様です。
戸塚さんが「自分が出ていない時に舞台袖で見入ってしまう。それくらい各所に笑いが散りばめられている。見る人によって引っかかるポイントも違うと思うから、それぞれの楽しみ方をしてください」と話すとおり、『阿呆浪士』は笑い、シリアス、涙、見どころ満載のストーリー。カラフルで活気ある江戸の街並みにも注目だ。
一部のシーンでは、うちわやペンライトでの応援上映が可能な本作。「江戸時代の芝居の一座を応援している感じで、うちわやペンライトで楽しんでほしい」とラサール石井さん。持ち込みはもちろん可能で、持っていない方にはうちわの貸し出しも。
大石内蔵助の娘・すずを演じる伊藤純奈(乃木坂46)による、南京玉すだれや殺陣の迫力も見事。凛とした武士の娘を演じきっていました。
主人公・八の“阿呆”でおかしな振る舞いから、物語が展開していく前半、様々な想いがふくらんでいく中盤、読めない展開に息を飲む後半、と色々な味が楽しめる舞台『阿呆浪士』。ぜひ自分の目で体験を!
【公演情報】
<東京公演>
2020年1月8日(水)~24日(金)新国立劇場 中劇場
<大阪公演>
2020年1月31日(金)~2月2日(日)森ノ宮ピロティホール【脚本】鈴木 聡
【演出】ラサール石井【出演】戸塚祥太(A.B.C-Z)
福田悠太(ふぉ~ゆ~)
南沢奈央 伊藤純奈(乃木坂46) 宮崎秋人 堺小春 八幡みゆき 新良エツ子
佐藤誓 おかやまはじめ 松村武
西海健二郎 おおたけこういち 辻大樹 堀田勝 MAEDA 立川ユカ子 安川里奈 木下桜
玉川奈々福
竹内都子
小倉久寛
※1月12日(日)の東京公演及び、大阪公演については、玉川奈々福に代わり真山隼人(浪曲)・沢村さくら(曲師)が代演
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