街にあるドコモショップの前を通りかかると目にする「ドコモスマホ教室 参加無料」の文字。スマホの使い方は持ち始めてから直感的に操作しながら覚えた、という人が多いと思いますが、どんな利用者にニーズがあるのか何となく気になっていました。
今回はそんなスマホ教室をのぞいてみようと、ドコモショップあびこショッピングプラザ店を訪れてみました。
ドコモスマホ教室では、スマホを初めて触る人向けの体験・入門・基本編から、生活に便利な機能やアプリを使いこなすための応用・活用・上級編まで段階的なカリキュラムが用意されています。
ドコモによると2018年1月からスマホ教室をスタートし、2018年度はのべ184万人が参加したとのこと。年代別の内訳は65歳以上が85%を占めますが、もちろん若い世代の参加者も足を運んでいます。
1回60分の講座はすべて無料で、自分のレベルに合わせて好きな講座に何度でも通うことが可能。しかもドコモ以外のユーザーでも参加OKのため、実際に他キャリアのスマホを持参する参加者もいるのだとか。
筆者が見学したのは「スマートフォンでインターネットを楽しもう」という入門編講座。参加者は地元に住むシニア世代のみなさんで、最近スマホを持ち始めたばかりだといいます。
さらにこの日は講師もシニア世代で、81歳でバリバリにスマホを使いこなす近藤さんが担当していました。若いスタッフが「スマホは便利ですよ」と言うのとは説得力が違いますね。受講者にシニアが多いこともあり、他の店舗でもシニアの講師が活躍しているケースが珍しくないのだとか。ユーザーサポートの一環としてはもちろん、地域のコミュニティ作りや、セカンドキャリアの形成に一役買っているんですね。
講座の冒頭では「そもそもインターネットとは何か」という、スマホユーザーの大半が実はちゃんと理解できていなそうなテーマから、インターネットを使ううえで注意すべきポイントなどを説明。通話料やデータ通信量などの契約内容をしっかり把握すると共に、膨大な情報から正しい内容を見極めて利用するネットリテラシーの重要性は、スマホデビューする子どもたちにも是非とも聞いて欲しいところです。
後半では「新聞やテレビのような与えられる情報だけでなく、自分が今知りたい情報を探してみましょう」と、鶏肉を使ったレシピのウェブ検索に挑戦。タッチやスワイプの操作に不慣れながらも文字入力や音声検索を駆使して目的のページにたどり着き、その利便性の高さを再認識した参加者たち。さっそく次回の応用編講座も予約していたひとりに話を聞くと、「スマホの操作をマスターして孫とLINEしたいです」と参加した目的を語ってくれました。
フィーチャフォンのユーザーでも、この教室があることで安心してスマホに切り替えられる人が多いかもしれませんね。スマホデビューしたばかりの子どもやシニアが身近にいる人は、スマホ教室を実施している近くのドコモショップを探して受講を勧めてみては。
ドコモスマホ教室の案内ページ:
https://www.nttdocomo.co.jp/support/shop/service/denwa/index.html
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