先週日曜日に、北イタリア・トレンティーノ地方で箱罠にかかって捕らえられるも、どういうわけか脱走に成功し、現在も逃走を続けている天才ヒグマがイタリアを騒がせている。
コードネーム“M49”を与えられたそのヒグマは、農場の家畜を襲ったり民家に侵入しようとしたことから危険と判断され、森林警備隊の仕掛けた箱罠にかかって捕らえられた。しかしその数時間後、クマは収容された保護施設から脱走してしまう。施設は7000ボルトの電流が流れる高さ4mの電気柵で囲われていたというが、クマがどのようにしてこの障壁を突破できたのかは分かっていない。さらに悪いことに、クマの首に巻かれていた電波発信機を捕獲時に外してしまっていたため、追跡が困難になってしまった。
トレンティーノの知事は“M49”が人の居住地域に接近した場合には射殺してもよいとする許可を与え、森林警備隊と猟犬がクマの行方を追っているが、森の中に設置された監視カメラにその姿が捉えられただけで、現在までクマは逃走を続けているという。
一方、現地のWWF(世界自然保護基金)や動物の権利団体は施設の管理の甘さを棚に上げて射殺許可を出したことに反発。Twitterでは「#M49」「#fugaperlaliberta」(英語だと#escapeforfreedom)のハッシュタグを付けて逃走ヒグマを応援し、請願サイトで射殺許可の撤回を呼びかける動きも見られる。
#fugaperlalibertapic.twitter.com/qEb2csggYA—Alessandro Ale #FazzolettoRosso (@Ramsete2) 2019年7月18日
https://twitter.com/Ramsete2/status/1151789456200015872
RUN BEAR, RUN #fugaperlalibertahttps://t.co/35Woje9AUVpic.twitter.com/UuZphBfdnf—Animalista Untamed (@pamradford47) 2019年7月19日
https://twitter.com/pamradford47/status/1152269640481030145
ヒグマはイタリア・アルプスにもともと生存していたが、20世紀初頭までにハンターの手によってほぼ絶滅してしまい、“M49”を含め現在この地域に生息しているヒグマは1990年代以降に隣国スロベニアから連れてこられた10頭のヒグマの子孫だという。絶滅しそうになれば他所から連れてきて、また少し害が及ぶと殺そうとする。人間とはどこまでも身勝手なものだ。
画像とソース引用:『Facebook』『eurozpravy.cz』より
https://www.facebook.com/SergioCostaMinistroAmbiente/posts/627966257713757[リンク]
https://eurozpravy.cz/zahranicni/eu/263670-v-italii-nahaneji-medveda-genialne-prekonal-4metrovou-ohradu-verejnost-mu-fandi/[リンク]
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