7月16日、人気ロックバンド、SEKAI NO OWARIのSaoriさんが自身の「Twitter」上で夫婦別姓やパスポートの名義変更に手数料がかかることへの不満をつづった。
「結婚したので名字が変わった。30年以上慣れ親しんだ名字だったから出来れば変えたくなかったけれど、日本では夫婦別姓は認められていない。
男側の名字にする人は九割以上だ。仕方なくパスポートの名前を変更したら「名義変更の手数料は6千円です」と言われた。違和感。。」
https://twitter.com/saori_skow/status/1150791949248425984?s=19
結婚したので名字が変わった。30年以上慣れ親しんだ名字だったから出来れば変えたくなかったけれど、日本では夫婦別姓は認められていない。男側の名字にする人は九割以上だ。仕方なくパスポートの名前を変更したら「名義変更の手数料は6千円です」と言われた。違和感。。—Saori(SEKAINOOWARI) (@saori_skow) 2019年7月15日
Saoriさんは2017年に俳優の池田大さんと結婚し、翌年には第一子を儲けている。Saoriさんが言うように、夫婦同姓が民法で規定されている日本では結婚に際して妻が夫側の姓に改姓することがほとんど。改姓するとなるとパスポートはもちろん各種免許証、マイナンバーカード、保険証、印鑑など数限りない証明書を名義変更しなくてはならず、それによる苦労は結婚したことのある女性なら身に染みて感じていることだろう。
今回のSaoriさんのツイートに対し、Twitter上では数多くの反響が寄せられている。
「わかります。結婚して姓を変えたとき、取り返しのつかないことをしてしまったという気になったのを覚えてます。
あれから二十年以上経った今でも現在の名前はペンネームのような気がする時があります。」「昔、営業で名刺を渡した方に別人だと思われて苦労した経験があります。
旧姓で取った資格を証明するために戸籍が要る場合もあり、本当に別姓が選択できたらと思うことがありますね。
改姓で不便を強いられることが多々あります!」「ご存知だと思いますが、パスポートは旧姓併記も選べます。
うちは国際結婚で夫婦別姓なので、夫の姓をカッコでミドルネームの位置に入れています。」「子供の苗字はどうなんの?
それは夫婦が選べるとしたら喧嘩になったり親が絡んできたり面倒にならないか?
別姓じゃなく同じにするメリットもあるからそこはきちんと向き合う必要があると思います。」「苗字を変えることへの違和感ってリベラル的な価値観と思われがちだけど、実際は家と自分のアイデンティティが結びついてるすごく日本的な価値観のはず。
それをどちらかが諦めなければならないのが不公平感を生んでるんですよね。
両性の同意があれば別姓でいいはずと思うんだよなぁ。」「名字を変えたくなかったというだけで冷たい人みたいな風潮が嫌です。
私も結婚するときに名字を変えたくなかったです。もちろんそれは主人を愛してないとかではないし、自分の名前が好きだっただけ。男性は変えてもらう側になる人が多いから、あまり理解が得られず悲しくなります。」
若干の反対意見はあるもののほとんどがSaoriさんに共感する内容。また女性からの反響が特に多いように見受けられた。
日本では明治時代の1898年に夫の姓に限った夫婦同姓が規定された。戦後になって夫妻どちらかの姓を選択できるようになったが、現在に至るまで夫婦別姓は認められていない。現在、世界では地域や宗教を問わず、夫婦の姓は個人が自由に選択できるという国が大半。夫婦同姓を強いる日本の民法規定は国際連合の女子差別撤廃委員会から差別的であると指摘され、たびたび是正勧告を受けている状況だ。
※画像は『Twitter』から引用しました
https://twitter.com/saori_skow
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