突然の引越しなんかになると、なるべく費用を安くしたいと考えるのは当たり前のこと。引越しというのは、そのシーズンを変えるだけでできるだけ費用を抑えることができるんです。
それでは、どの時期をチョイスするのがベストなのでしょう? 引っ越し料金が安いタイミング、シーズンをご紹介したいと思います。
なぜシーズンによって引越し費用は変わるのか
オンシーズンとオフシーズン
引越し費用というのは、引越しを行ってくれる運送会社ごとに1年を通して同料金で設定されているわけではありません。ですから、オンシーズンとオフシーズンでは大きく変わってくるわけです。
物件探しなら、やっぱりオフシーズン。引越し業者との値下げ交渉もしやすい傾向があり、賢く新天地での生活をはじめられます。
引越し費用の内訳とは
引越し費用というのは、“基本運賃”と“実費”、“付帯サービス費用”で構成されたものです。荷物の量によるトラックのサイズと走行距離を基準としたトラックの拘束時間で計算されるのが“基本運賃”。
引越し作業を行うスタッフの人件費や荷物を詰める段ボールなどの梱包資材費、高速道路料金などを含めたものが“実費”。
エアコンの取り外し・取り付け費用や自転車・ピアノなどの運搬費用、不用品処分の費用などを含めた“付帯サービス費用”になります。
シーズンによる引越し費用の変動
シーズンで大きく異なる引越しの費用。この料金が高いシーズンは、3月~5月上旬。この時期というのは、入学や就職のための引越しが集中してしまう繁忙期といわれ、閑散期の1.5倍から2倍も引越し費用が上がってしまいます。
9月というのも春には及びませんが、秋の転勤時期で一定のニーズがあるために引越し費用が若干高くなります。逆に料金が下がるのは、引越しなど人の移動が少なくなる閑散期。夏期の7月8月、春期と秋期の引越しシーズンのあいだになる11月になります。
曜日によっても費用に変わる
さらに、わかりにくいのですが、引越し料金というのは曜日によっても違いが出てきます。土日祝というのは休みの人が多いので、土日祝に引越しが集中するのは必然。特に土曜日というのは次の日に引っ越しの片付けができるため人気があり、料金もかなり割高になります。
土日祝でも、日曜午後や夕方、祝日の午後や夕方なら引越し料金はガクンと一気に下がります。平日でも、金曜日よりも月曜や火曜など週の前半に関しては料金が割安です。
1ヵ月間の中でも料金の差がある
また、1ヵ月の中でも高い時期と安い時期があります。六曜という暦でいえば、大安は引越しには吉日とされて人気があるために料金も高く、次に友引が続いて高くなります。
逆に料金が安く設定されている仏滅はやはり新たな場所に移る日にしては縁起が悪く、人気がありません。
引越し費用を下げるための工夫や交渉術
値引き交渉ができることもある
引越し時期を料金が安いオフシーズンにずらすことができない場合、平日や大安などを気にしないあなたであれば、忌み嫌われる仏滅に引越しをすることで費用を最大限抑えることができます。引越し代金が安くなる日はないか、引越し業者に尋ねてみるのもいいでしょう。
引越し業者はなるべく多くの引越しで1日を埋めるために必死です。安い日=引越しが少ない日ということで、なんとかお客さんを逃がしたくないのです。ですから、懇切丁寧に安い日を教えてくれることでしょう。
見積り一括サイトを利用して安くする
さらに、複数の引越し会社に見積もりを依頼することで料金の値引き交渉を進めやすくなります。まずは引越し料金の見積もり比較サイトを利用してみましょう。
これらのサイトに一括見積を行うと、すぐに電話で「お見積りに伺いたいのですが…」というレスポンスがあります。
算出された概算見積りを確認しながら、そこから数社に絞り込み、お願いしてみましょう。これだけでも安くはなるのですが、コツはこれからです。
実際に引越し業者が見積りにくれば、他社の見積りも依頼していることを伝えると、「今ウチで即決していただければ、この料金から20%引きでお受けしますので…」となります。
ただし、単身者向けの引越しでは、下見が行われないこともあります。
解説/丸野裕行(ライター/不動産ポータルサイト編集長)
(C)写真AC
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