Amazonは4月4日、最新のロボティクス“Amazon Robotics”を導入した国内2か所目となる物流拠点“アマゾン茨木FC(フルフィルメントセンター)”の稼働を開始。同日午前に開催されたプレスプレビューに参加してきました。そこで見た光景は、これまでの筆者の中の倉庫の常識が覆るものでした。
めちゃくちゃ大きい施設。“Amazon Robotics”を導入して2016年に稼働を開始した“アマゾン川崎FC”が約4万平方メートルの延床面積であるのに対して、“アマゾン茨木FC”の延床面積は約6万4000平方メートルという規模を誇ります。
“Amazon Robotics”とは?
今回、アマゾン茨木FCに導入された最新の“Amazon Robotics”とは、商品棚の下に『Drive』と呼ばれるオレンジ色のロボットが棚を持ち上げて倉庫内を移動するテクノロジーのことです。
アマゾン茨木FCに導入された『Drive』は、積載可能重量が約567kgにパワーアップした最新型。これに棚を載せて動かします。見るからに僕よりも賢そうですね。
倉庫を案内して頂いてしばらく進んでいくと何やら音が……。
目の前に広がる一面のロボット達に驚愕!
ものすごく多くの棚たちがせわしなく動いています。ぶつかる! と声が出るくらいに、華麗に棚たちが譲り合いをしながら動いています。記事の後ろに動画があるので、その凄さを見てみてください!
棚が人の所にやってくる!?
またさらに足を進めていくと、商品棚で何か作業されている方がいらっしゃいました。
実はこれ、棚に商品を詰めているんです。手元の商品をスキャンすると、棚のどの位置に入れたら良いのかが瞬時にモニターに表示されるんです。これを見ながら次々に商品を棚に入れていきます。
隣では、商品棚からコンテナに商品を移す作業をしていました。
ここではモニターに表示された商品画像と、どの商品をどこからどこへ移せば良いかがモニターに表示されていて、新しく勤務する人にも親切な設計になっています。
従業員の方が迷わずに次々と商品を移していて、作業効率の高さが伺えます! 皆さん、とんでもなくテキパキと作業をしておられました。
まるで我が家な相談窓口
これまで『Amazon Robotics』の凄さにだらしなく口が開きっぱなしだった筆者ですが、凄いのはこれだけではありませんでした。入口に戻ってきた筆者は和やかな空気の“よろずや”という受付を見つけます。
“よろずや”はその名の通り、普段の勤務内容から生活全般まで、あらゆる相談に乗ってくれるコーナー。従業員さんの不満をためにくい仕組みができていました。ガジェット通信のオフィスにも“よろずや”の設置が待たれますね!
社員食堂がとんでもなく豪華
続いて向かった社員食堂ですが、まず入り口からおしゃれですね。
優しい匂いを漂わせているご飯は、空腹になった従業員さんにとってたまらないものでしょうね。美味しそう!! 様々な種類の料理が並べられていますが、これだけではありません。献立表にはたくさんのメニューがずらり。
名前だけでもお腹がなりそうなメニューばかりです!
全ての従業員の方々へ行き届いた理念
Amazonではお客さんへの気持ちを大切にすると同時に、お客さんと同等に従業員の方を大切にしています。「従業員の方に安心して出社していただいて、何の危険もなくご帰宅いただく」というのは、どの社員の方も一貫しておっしゃられていました。
置く物の位置がしっかり決められていたり、歩くスピードの上限が定められていたり、ちゃんとしたルールの中で従業員さんの安全が守られているんですね!
アマゾンの茨木FCは“Amazon Robotics”の革新的なテクノロジーだけではなくて、そこで働く従業員の方の事を第一に考えた仕組みが用意された、素敵な物流拠点でした。
動画では、棚たちがぶつかりそうになりながらも華麗に譲り合いをしながら動く様子も紹介しています!
最新ロボティクスを導入した物流拠点“アマゾン茨木FC”動画レポート(YouTube)
https://youtu.be/K–EzKBoLV8
―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』