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「ロジック」が絵画を身近な趣味にする 今すぐ絵を描きたい人のための必読書『線一本からはじめる 伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法』



いわゆる「絵心」というものがない人は、複雑な曲線を最初から忠実に書こうとします。


ですが、それは絵を描く上ではナンセンスな発想かもしれません。精密さは後付けでどうにでもなるわけですから、最初のうちは図形を単純に捉えるべき。すると絵を描く作業は非常に簡単なものになります。「絵心」という言葉の定義が吹っ飛んでしまうほどに。


『線一本からはじめる 伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法』(OCHABI Institute /インプレス)は、絵の基本を学びたい人から美大試験を目指す人まで、かなり幅広い層を対象にしている1冊です。


全ての物体を「丸と三角と四角」に


絵というものは、ロジック(筋道、論理、法則)の上で成立しています。


たとえば、いきなり「ミツバチを書いてください」と言われたら、大抵の人は困ってしまいます。ミツバチという生物を見たことない人はいないはずですが、それでも我々はミツバチの姿に対してぼんやりとしたイメージしか抱いていません。



ところがいざミツバチを観察してみると、身体の構成部位が頭部と胸部と腹部しかないことに気づきます。どのパーツも楕円です。それを前提にした上で、目の大きさや羽の形、足の位置関係等をしっかり把握していれば割と簡単にミツバチを描くことができます。



その理屈が分かると、もっと複雑なものも描けるようになるはず。


次に自転車を描いてみましょう。これもミツバチのように、各パーツ毎の大まかな形状を認識します。何と丸と三角と四角で全てを表現できるそう。言われてみれば、ハンドルは丸と四角、サドルは三角です。3つの図形の組み合わせで、自転車を描き上げることが可能というわけです。


人間は「点と線」の組み合わせ



人間の場合は、点と線で表現します。


ここで言う点は関節、線は骨。関節の位置関係とそこから伸びる骨の長さを把握すれば、たとえ描くものが棒人間でも非常にリアルな動作の人物画に仕上がります。


先述のように、絵の苦手な人は複雑な曲線から描こうとします。だからいけない。まずは人間の身体を直線化することから始めてみましょう。老若男女の描き分けは、腰や肩の幅、頭身を変えることで表現します。骨格とその動きが理解できれば、複雑な姿勢の人にも対応できます。


この本を読み進めれば読み進めるほど、絵というものはそれほど高等なスキルではないのかもしれないと思ってしまいます。いや、実際に絵を描くことは簡単なものかもしれません。問題は、本来なら簡単かつ単純であるべきものを勝手に複雑化させている我々の意識です。

「本書では、人やものの形をとらえて基本的な図形に分解し、そこから絵を組み立てて行きます。(中略)この描き方を知れば、センスや経験は関係なく、誰でも絵が描けるようになります」


ポケットマネーで始められる趣味


この本が示すもう一つの重要点は、「高価な画材を要求しない」ということ。


紙と鉛筆さえあれば、この本に書いてある通りのことができます。紙はノートの余白でもいいはずだし、鉛筆などは文房具店に行けば1本100円程度で購入できます。有名ブランドの油絵の具セットを買うわけではないのですから。


我々は、絵画というものに対してあまりに崇高なイメージを持っています。そこから「絵画は天賦の才がなければできない」、「長年練習を積んだ人でないとできない」、「専門的な画材がなければいい絵は描けない」と誤解してしまっています。


しかし、絵を描く上で重要なのは「物の見方」。この世の物体は丸と三角と四角に置き換えることができるのですから、そのコツさえ掴めれば値の張る道具を買い揃える必要はありません。


「絵を描く」という行為の敷居の高さに躊躇している人は、まずこの本に目を通してみてはいかがでしょうか。その敷居の高さは実は幻想に過ぎず、本当は今すぐにでも始められる手軽な趣味であることに気づかされます。絵画とは、人類にとって最も原始的かつ基礎的な娯楽と言えます。




ベストセラー!!『線一本からはじめる 伝わる絵の描き方 ロジカルデッサンの技法』


(インプレス)


著者:OCHABI Institute

定価:本体1,800円+税



PROFILE

OCHABI Institute

OCHABI Instituteとは3つの学校の総称です。


芸大・美大・美術高校受験 –御茶の水美術学院

ゼロからはじめてプロになる –御茶の水美術専門学校

大人のためのアートスクール –OCHABI artgym


私たちは「世界に文化で貢献する」という理念のもとに、クリエイティブ力を身につけた人材を世界に送り出しています。



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(執筆者: インプレスPRスタッフ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか


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