今から30年以上前、東京の環七沿いにオープンしたとんこつラーメンの店「なんでんかんでん」。東京で本格的な博多ラーメンを食べることが出来る店はその当時希少であり大繁盛。今でこそ人気ラーメン店の行列は珍しくないが、やはり当時は「ラーメンを食べるために大行列が出来ること」は異例で、現在に続くラーメンブームの一端を担っていたであろう伝説の店。福岡出身の川原ひろし社長も有名になり「マネーの虎」などのテレビ番組等に出演し人気を博した。しかし、「なんでんかんでん」も川原社長も紆余曲折あったようで、環七のお店は2012年に閉店となる。また、昨年2017年はテレビ朝日「しくじり先生」に出演し、「客が増えたのでスープを薄めてしまった」等の衝撃の告白をするなどして、これまでの栄枯盛衰を振り返り復活を誓っていた。
その「なんでんかんでん」復活一号店が、9月3日に高円寺駅すぐ近くに復活したということでちょこっと行ってきた。
「なんでんかんでん」のラーメン、かれこれ20年以上前に環七のお店で食べたときには好印象だったが、その後およそ10年ほど前に歌舞伎町店で食べたときは「一杯700円で替玉有料だけど、これなら500円で替玉1個無料の、近くの『博○天×』で食べたほうがいいかもな……」という印象を個人的には受けていた。
また、『AbemaTIMES』には
なんでんかんでん復活!「スープがぬるい」との指摘に川原ひろし社長「ちょっとテンパっている」
https://abematimes.com/posts/4842795[リンク]
という記事も出てたので、果たしてどんなラーメンなのかなとちょっとドキドキ。
開店して数日が経った某日。お昼の営業が11時~15時で夕方は17時スタート。17時の時点で10人以上の行列が出来ていた。
今回出てきたラーメンは、10年前に歌舞伎町で食べたものとは異なり、かなりこってり、濃度の高いもの。「ぬるい」との声もあったとのことだが、その後改善したのかあまり「ぬるい」とは感じなかった。こってり粘度のあるスープなので、多分に熱々なのは無理なんじゃないかなという印象。
味は特に問題はないように思えたのだが、一杯770円の替玉150円を頼むと計900円オーバーになるのは、人によっては若干高いと思う方もいるかもしれない。また、お店自体『Abema』の記事に「ちょっとテンパっている」という言葉があったように、結構バタバタしている感じであった。
また、高菜やすりごま、紅ショウガ、生ニンニクなどが置いてあるのだが、ミニトングが小スプーンがケースの中にそのまま入ってて、手でつかむところが食品にべったり触れてしまっていたりするのは不衛生と感じる方もいるかもしれない。オペレーションも、お会計のときにスムーズにいかなかったりしていろいろと惜しい。ラーメンに関しての知識は「ラーメン発見伝」シリーズの知識くらいしかない筆者が、長年店舗を経営して来た人に何か言うのもおこがましいが、あのネットでもあちこち貼られている芹沢さんみたいな人にちょこっとコンサルティングでも受けたら、もっとお客さんの回転率とか満足度とかもアップしてうまくいくんじゃないかと勝手に思ってしまった次第である。
とはいえ、伝説の店復活ということで今後しばらくマスコミ等でもとりあげられることだろう。しばらくは行列が絶えることはなさそうだ。
興味のある方、高円寺へどうぞ!
―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』