7月2日に逝去された桂歌丸師匠を偲ぶ、『ミスター笑点 桂歌丸追悼特番』(日本テレビ系)が12日に生放送され、『笑点』レギュラーメンバーが揃って歌丸師匠への思いを語った。
この日は、11日にまさに歌丸師匠の告別式が行われた翌日。番組冒頭で、長年歌丸師匠にいじられ続けた林家木久扇師匠が初めにコメントを求められると、「とにかく亡くなられてビックリしちゃって。聞かれると説明しなくちゃいけないから人と会うのも嫌だし……。だから、僕は新聞も放送も(追悼)コメントを1本もやらなかったんです。3日くらい変でしてね……。僕は家に無言で3日間いたのは初めてなんで、もう困ったもんです」と困った笑顔を見せ、「(歌丸師匠が)いるものだと思っているから、いないっていうのが変なんですよね」と述べた。
番組の中盤では、VTRを見て感極まって泣いてしまった山田隆夫に、木久扇師匠が「泣かないの」と優しく諭すように声をかける場面も。
そして番組ラストで皆が歌丸師匠への尊敬の念などを一言ずつ述べていく中で、木久扇師匠は「私はもう50年近くお付き合いしていたんですけど、思い返してみると、いっぺんもごちそうしてもらったことがないんですよねぇ。だから、ごちそうしてもらいたいです。おわり」と笑いを誘い、しんみりした雰囲気を明るく変えてみせた。
また、最後に現在の笑点司会者である春風亭昇太師匠が「(『笑点』はこれからも)楽しいことをたくさんやりたいと思います」とコメントすると、司会の桝太一アナウンサーが「みなさんは昇太さんのことを、これからまたもり立てていってくださいますか?」と笑点メンバーに質問。一同の「はい」の言葉に「ほんとですね?」と昇太師匠が聞き返すと、「君じゃない番組のことをだよ」と口々に突っ込まれ、涙ではなく和やかな笑い声が響く『笑点』らしい締めくくりとなった。
視聴者も「ここで笑いを取ってく流れを作る木久扇師匠最高か」「木久扇は最後まで笑いをやっていて見事だよね」「それぞれがそれぞれらしかった。これがプロだよね」と、噺家であり笑いのプロたちの姿に感嘆していた。
※画像は『笑点 放送50周年特別記念展』のもの。
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