福井県福井市の浄土真宗本願寺派・照恩寺で実践されているテクノ法要。2018年4月28日・29日に開催されている『ニコニコ超会議2018』では、『超テクノ法要×向源』と題して、照恩寺の朝倉行宣住職による法要が執り行われます。
もともと、20代の頃にDJや音楽制作のミキサーとして活動していた朝倉住職が2016年から実践しはじめたテクノ法要。Perfumeの「Dream Land」のパフォーマンスを「大好き」と公言し、「細野晴臣さんの精神性の中に仏教を感じていた」とYMOへの傾倒もあり、「そうだ、今は電気がある」と、もともと金で装飾して阿弥陀の世界を再現しようとしていた寺社という場をLEDを使った装飾でアップデートできると気づき、この試みをはじめたといいます。
2018年5月3日に行われた3回目のテクノ法要では、事前にクラウドファンディングサイト『Readyfor』でプロジェクター・プロジェクションマッピング等ソフト・舞台照明機材の購入費用を調達。『niconico』が協力することになり、読経を越前和紙の上に映し出しながら、親鸞上人の著書『教行信証』の「行巻」に収録されている「正信偈」をトラックに合わせて詠みあげるというパフォーマンスが実現しました。
※参考記事:【動画あり】『ニコニコ生放送』でも「南無阿弥陀仏」を合掌! 福井・照恩寺「テクノ法要」レポート
http://getnews.jp/archives/1736123 [リンク]
『ニコニコ生放送』で配信されたこともあり、この「正信偈」を各方面で話題に。朝倉住職がアップしている『YouTube』も2016年10月25日に行われた2回目のテクノ法要の動画の再生数が237000回を突破。海外にまでその法要が広がっています。
照恩寺 テクノ法要 2016_10_25 –YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8dmPCC5EYTQ [リンク]
『超テクノ法要×向源』では、朝倉住職によるテクノ法要が13時からと16時45分からの2回に渡って執り行われます。2回ともこれまでとは違うバージョンの「正信偈」で、一回目はミニマル、二回目はポップでよりビートを刻んだ現役DJらしい踊れるトラックになっていました。
仏教に関心のない人でも、音楽ファンならば一見の価値があるテクノ法要。朝倉住職は「踊ってもらっても良いですし、ぜひ好きな形で楽しんでもらえたなら」と話していますので、その姿をぜひ目撃してみてください。
超テクノ法要×向源(ニコニコ超会議2018 公式サイト)
http://chokaigi.jp/2018/booth/cho_techno_houyou.html [リンク]
―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』