2018年4月8日に日産スタジアムで開催されるサッカーJ1横浜Fマリノスvs川崎フロンターレ戦に向けて、Fマリノス側が東急東横線・目黒線武蔵小杉駅の改札内に“神奈川ダービー”に「絶対に負けられない」という広告を掲載。いわば前哨戦を仕掛けた形となり、両チームのサポーターやJリーグファンで話題となっています。
フロンターレのホーム・等々力競技場の最寄り駅の一つでもある武蔵小杉駅。あちこちにフロンターレの広告が目立ち、街頭にもフラッグが掲げられています。実際、川崎市の中でも中原区は後援会の入会者が一番多く、川崎市全体で見てもホームタウンの中のホームタウンです。
そんな中、突如として東急線の構内に掲げられたFマリノスの広告8枚。J1リーグ公式戦で「12勝12敗4分」と完全に互角であることをアピールして、「川崎にだけは負けられない」と煽っています。
JR南武線・横須賀線との乗り換えや東急スクエアの入口とアクセスの良い北口側から見ると、Fマリノスが勝った試合が並んでいます。2000年の最初のJ1戦では、4-1でFマリノスの勝利。「激戦の歴史は、圧勝で始まった」というコピー、昔からのフロンターレサポならばイラッとくるのでは?
2007年の等々力での一戦には「日産でも勝ち、等々力でも勝ち」とのコピー。Fマリノスのサポはさぞ気分が良いのでは?
一方で、南口側から見るとフロンターレが勝利した試合が並んでいます。
2013年、あと一歩のところで優勝を逃したF・マリノス。当時の中村俊輔選手ががっくりとピッチに突っ伏す姿はFマリノスサポならばまさに「あの悔しさは、消えない」試合でしょう。
直近の2017年9月9日の試合では、フロンターレが3-0と快勝。これを弾みにしてクラブ初の優勝に繋がりました。
Fマリノスは、特設サイトも開設。この並々ならぬ力の入れようには、昨シーズンにクラブ生え抜きでキャプテンを務めた齋藤学選手がフロンターレへ移籍したことも関係しているのかもしれません。
一方で、これまでフロンターレはFC東京との間での試合を”多摩川クラシコ”と位置づけ、両クラブで持ち上げてきた経緯があるため、ネットの一部のサポーターからは“神奈川ダービー”と銘打つことに対して「唐突」といった声も上がっていました。
とはいえ、2017年の日産スタジアムの動員数が一番多かったのは2017年6月4日のフロンターレ戦で記録した42483人。今回、敵地に“殴り込み”を仕掛けたことで、試合だけでなく観客の動員が増えるのかどうかも注目されます。
2018 J1 League(横浜F・マリノス 公式サイト)
http://www.f-marinos.com/kanagawaderby2018/ [リンク]
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