2月12日放送の『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)にて、「世界一怖くない強盗に襲われた世界一優しいタクシー運転手。」が紹介され、そのエピソードに反響が集まっています。
番組に登場したのは、兵庫県明石市でタクシー運転手をしているフジワラさん。2017年3月、終電後のJR西明石駅前で客待ちをしていると、お疲れ気味の青年がタクシーに乗車します。目的地は西明石駅から1時間ほどかかる姫路で、フジワラさんは上客だと思ったそう。夜中の1時頃、姫路市内のとあるマンションに到着。清算をしようとしていたところ、青年にいきなり髪の毛をつかまれ、金銭を要求されます。フジワラさんは勇敢に言葉で抵抗しますが、それでも引かない青年は、フジワラさんの顔の横に“毛抜き”を突き付けたそうです。
フジワラさんが毅然とした態度で「お前、これが悪い事だってわかるよな?」と青年を諭し続けると、青年は謝罪し、身の上を語りはじめました。青年は震災で被災し、天涯孤独になって自暴自棄になり、犯罪を犯して刑務所へ。そして、出所後に入った更生保護施設を抜け出してきたとのこと。
それを聞いたフジワラさんは、青年をなんとかしてやりたいと思い、保護施設が開く朝8時まで暖がとれる漫画喫茶へ向かいます。しかし会員証をつくるのに身分証が必要で、保護施設を抜け出した青年は入店できません。やむを得ず漫画喫茶を立ち去り、コンビニでタバコを買ってあげたそうです。その後、飲まず食わずで空腹だった青年をファミレスへ連れて行くと、フジワラさんは何も頼まず、青年に好きな物をご馳走。食事代だけ支払い、その場を後にしました。
この人情味あふれるエピソードに、ネット上では「優しすぎ」「あかん甘やかし過ぎや」「お人よし過ぎる…」「人情のフーさん」といった反応が集まっていました。
―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』