ドワンゴは2017年12月21日に川上量生代表取締役会長が退任し、取締役CTO(最高技術責任者)になることを発表しました。なお、KADOKAWAやドワンゴなどの持ち株会社カドカワの代表取締役社長は変わらずに務めることになります。
プレスリリースを通じて、川上氏は次のようにメッセージ。
本日付でドワンゴの代表取締役会長を退任し、代表権を有しない取締役となりました。今後は、新規ビジネス及びそれを支える技術の開発に一層注力してまいります。niconicoの運営とサービスはドワンゴ取締役の栗田穣崇が責任者としてユーザーの皆様と向き合い、ユーザーとともに作り上げるniconicoの原点に戻って改善を進めてまいりますので、どうか引き続きご期待いただきますようお願い申し上げます。
『niconico』は2017年11月28日に新バージョン『niconico(く)』についての発表会を行いましたが、鳴り物入りでリリースする『nicocas』が不評だったばかりか、『ニコニコ動画』『ニコニコ生放送』の性能アップについては目立った発表がなく、ユーザーから厳しい声が続出。それを受けて川上氏名義で謝罪があったほか、2017年12月12日には「動画と生放送サービスに対する意見交換会」を生放送で行う事態となり、その場で『niconico』の責任者から川上氏が降り、今後は栗田穣崇ドワンゴ取締役が指揮を取ることが発表されていました。
川上氏の退任について、ネットでは「niconicoの惨状からしたらそうなる」といった反応が大勢で、「どこまで変わるか見もの」という期待の声があった一方で、「最大株主であることは変わらない」「ユーザーからするとほとんど変化がないのでは」と冷めた見方も多数ありました。
とりわけユーザーが求める『ニコニコ動画』『ニコニコ生放送』の快適化などを早期に実現することができるか注目されます。一方で川上氏は「立ち上げ向きの人」という声もあり、新サービス開発がどう進めるのかも『niconico』再浮上のカギになるのではないでしょうか。
代表取締役会長の異動(退任)に関するお知らせ(株式会社ドワンゴ)
http://dwango.co.jp/pi/ns/2017/1221/index2.html [リンク]
―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』