豊臣秀吉という人物の最大の功績、それは何か?
「刀狩り」だろう、と澤田は考えている。
それまでの日本人は、みんな武装していた。百姓と武士の区別なんてないし、そもそも武士の起源は百姓だ。自分の土地は自分で守る。だから刀や槍や弓矢が手放せなかった。
ところが秀吉とその後継政権の徳川幕府は、まるまる100年以上かけてそれを改めさせた。すごいことだよ、これ。
けれど、欧米ではもちろんそうじゃない。武器の個人携帯が日本よりも厳しく規制されてこなかったから、「武器マニア」いう人たちが実名顔出しで堂々と活動していても非難されない。
今回はドイツのYouTuberヨーク・スプライブの過激動画をご紹介しよう。
鉛筆だって武器になる
ヨーク・スプライブは世界一のスリングショット愛好家だ。
スリングショットとは、要するにパチンコ。ゴムの力で石を飛ばすY字型のアレである。ほら、よくあるじゃん。悪ガキが持ってるようなアレだよ。
スプライブのおっさんは、いろいろなスリングショットをDIYでこしらえちまうベラボーな職人。「いろいろなスリングショットって何だ!?」とツッコまれちまうかもしれないけれど、スリングショットにだっていろんなものがあるんだ。
たとえば、コチラの動画。バリスタ型ペンシルシューターというものらしく、先の尖った鉛筆をゼラチンに向けて次々に発射している。
これってスリングショットじゃねえじゃん! というご指摘は覚悟の上。けれど、ゴムの力で飛ばしているからこれもれっきとしてスリングショットなんです。
こんな要領で、おっさんは次々と新型スリングショットを製作しているわけだ。
狙撃型スリングショット
見た目は怖いが中身は陽気なこのおっさん。スナイパーライフル型スリングショットというものもこしらえちまいました。
いやもう、見た目は銃そのもの。ただし使用する弾丸は、レゴブロックに太い針を取り付けたダーツのようなものを使う。レゴブロックのサイズは規定のものだから、それに合わせたレールを作ってやれば割と簡単にスリングショット銃を製造することができる。
しっかり照準器まで装備されている。殺る気満々だぞこのおっさん。
この前紹介したサバイバル・リリーもそうだったけど、このおっさんもとことんまで細部にこだわる人だ。単に弾丸を飛ばせればいいやという態度じゃなく、ちゃんとモノの見た目にも気を遣っている。いや、お世辞抜きでこの姿勢は感心するよ。
それだけ、スリングショットを愛してるってことなんだろうなぁ。
戦争でも始めるのか!?
そのスリングショット愛は、案の定とんでもない代物を生み出した。
両腕で担げるサイズじゃ満足しないおっさん。それじゃあってんで、まるで中世の投石機みたいなモノを開発しちまった。
このあたり、発想がいかにもドイツ人らしいぜ。
これで車をボッコボコにしてるんだから、すごすぎてもうツッコミどころがない。いや、確かに楽しそうだよ。楽しそうなんだけれど、日本ではやっぱできねえだろうなぁ……。
まるで子供がそのまま大人になっちまったかのような、世界一のスリングショット職人ヨーク・スプライブ。彼の今後の活動に期待しよう。
【参考・動画】
The Full Auto Pencil Shooter Ballistic Jelly Massacre[リンク]
The Lego Sniper Rail Gun![リンク]
As big as a car: Huge Slingshot Cannon in Action[リンク]
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(執筆者: 澤田 真一) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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