7月7日、8日の2日間に渡り、ヴィジュアル系界では知らない人がいないと言っても過言ではない2大バンド、DIR EN GREYとPIERROTの初2マン公演『ANDROGYNOS』が開催された。
1990年代後半のヴィジュアル系バンドブームの最中に圧倒的存在感を誇っていたこの2バンドだが、当時、ファン同士の対立エピソードを多く耳にした。その交わることのなかったバンドが自ら破壊的融合と銘打って行った今回の公演。PIERROTは「メギドの丘」、DIR EN GREYは「アクロの丘」があることから、“丘戦争”と称された。
2大バンドのメンバー、ファンが同じ空間に存在するという歴史的な公演となったが、中でも衝撃を与えたのが、普段、ほぼMCなど喋らないことで有名なDIRのVo.京が、2日間とも喋ったこと。
7日の公演では、DIRパートのラスト曲前に、「ピエラーのみなさん、こんにちは」、「DIR EN GREYです」と言うと、はにかんだ笑顔を見せ、会場に衝撃が走った。
8日の公演ではアンコールで、「ピエ、ラー?さん、DIR EN GREYです」と挨拶。さらに少し首をかしげながら、「ピエ、ラー?さん、とクソッタレ共?……愛すべきクソッタレ共。一つ聞きたいんやけど……あの……丘戦争って、なに?」と笑顔で客席に語りかけ、ラストも同じ空間に集まったファンたちを笑顔の拍手で称えた。
これには、両バンド、どちらのファンも動揺。Twitterなどでは、
・京くんが喋ったア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!
・京が喋った時の周りの「喋ったアアアアアア」感すごかった
・京ちゃんが … 喋ったーーー!!! (クララが立った的な)
・また今日も京が喋ったの…天変地異でも起きるの…
・今日も京くんのお喋りが聴けるだなんて・・・しかも関西弁・・・ねえ、このまま世界滅びるんじゃ????
・あのDIR EN GREYの京がPIERROTのファンをピエラーだと、我々をピエラーだと認識しているという現実すごくないですか?
・「京く」ってツイッター検索かけたら「京くん 喋った」って予測出て来て草
・DIRは30回くらいライブ行ったけど京さんが喋ったライブに遭遇出来たのは多分2、3回だったなww
・ピエラーって言ってるのに虜の方が死んだ…
と、「京が喋った」ということだけで大きな盛り上がりをみせている。
筆者もその瞬間に立ち会ったが、会場中がどよめいたのを感じた。
「これで3年分、5年分喋った」と言う人もいるが、中には、「京ちゃんが喋った!って言ってる人多いけど、最近喋るし、笑うよね!? 珍しくなくなったよ?」とコメントする人も。
ちなみに、キリトはDIRファンへ「虜ちゃん」と呼びかけ、こちらも「丘戦争って何ですか?意味がわかりません」とMCを展開。平和的に終結を迎えた。