2017年7月4日の毎日新聞朝刊に掲載された『人生相談』、「もう少し大人に扱って」という19歳の女性投稿者は、自身の母親が「昔から私が逆らったり、口答えしたりすると怒るのではなく、寝込みます」「大学に入り帰りが遅くなると、また寝込むようになりました」として、22時前に帰るようになっても寝込んだり罵倒されたりすると言い「もう少し大人に扱ってほしい」と訴えています。
回答者は『100の資格を持つ女』の西郷美千花役や『あまちゃん』の“騒音ばばあ”役などで知られる女優・劇作家の渡辺エリさん。ここで渡辺さんは「あなたのお母さまは病んでおられると思います」とバッサリ断言し、「一刻も早くお母さまの元を離れてください」とアドバイス。さらに「あなたは自由になるべきです」「あなたはお母さんのことが嫌いなはずです」と続けています。
とりわけ「お母さんのことが嫌いなはず」という指摘は多くのネットユーザーにも刺さった模様。『Twitter』では「マジでグッとくる」「すばらしい解答」「こういうこと言ってくれる人がいるのが凄い」「はっきりしてかっこいい」といった絶賛が多数寄せられていたほか、「いつまでも自立させずに縛ってしまう母親は誘拐犯と同じ、もう母親とは言えません」という渡辺さんの言葉に「確かにコレは親じゃない」と同調するツイートも見られました。
中には、自身を省みるこんなツイートも。
渡辺えりさんは「毒親」という存在をよくわかっておられる。しょーもない「それは愛情だから」「お母様にはお母様の気持ちが」「あなたも親になればわかる」といった回答でなくてよかった。そう、離れるしかない。ただ自立しても精神的に支配され40過ぎまでそこに気がつけなかった私もここにいる。 https://t.co/pB3b6S6Ozv
—せつないオトナの会。 (@setsunaiotona) 2017年7月4日
渡辺えりさんは「毒親」という存在をよくわかっておられる。しょーもない「それは愛情だから」「お母様にはお母様の気持ちが」「あなたも親になればわかる」といった回答でなくてよかった。そう、離れるしかない。ただ自立しても精神的に支配され40過ぎまでそこに気がつけなかった私もここにいる。
ほかにも、「親を嫌う子はいないという当たり前を当たり前と思ってはいけない」「血の繋がりは無条件の愛にはならない」「平和な家庭は漫画やアニメにしかない」といった声があったほか、「娘としても、子どもの親としても、共感と反省を感じる」といった声もありました。
質問を寄せた女性に対しては「ぜひ逃げて世界を広げて欲しい」という声も目立ったこの『人生相談』。一方で「他人だから言える」「実際に一人暮らしはすぐにはできない」といったツイートもあり、“毒親”から逃げることの難しさを浮き彫りにする内容だともいえそうです。
人生相談:もう少し大人に扱って=回答者・渡辺えり(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20170704/ddm/013/070/026000c [リンク]
※画像は渡辺さんの公式ブログより
https://ameblo.jp/eri-watanabe/ [リンク]