日本マクドナルド社は、多くのタレントや俳優を起用してCM広告を展開している。
2020年から出演していた木村拓哉(50)もその中の一人だが、性加害問題に関連し、同社は「契約を更新しない」と決定し、木村の起用を終了した。
その代わり、10月からはダンスグループDA PUMPが新商品のCMに抜擢された。
DA PUMPと旧ジャニーズ事務所との間には、過去に因縁がある。DA PUMPは1997年にデビューし、そのキレのあるダンスとアップテンポな歌で音楽シーンで注目を浴びたが、テレビ音楽番組への出演が難しく、ジャニーズ事務所の影響を受けたと言われている。
当時のメリー喜多川氏の圧力により、テレビ局もDA PUMPを避ける傾向にあった。このエピソードがCM制作に関わる関係者にも広く知れ渡っており、木村拓哉の代わりにDA PUMPが起用されたことは、因縁めいたものと感じられる。
マクドナルドが早々に他のタレントに変更したことを受けて、他の企業も「被害者への補償」と「今後の対応」について検討中であり、CM業界において動きが続いている。
CM広告は一般的に半年または1年の契約期間で行われ、SMILE-UP.などの補償策が整備されるまで、以前の所属タレントの必要性がどのように評価されるかが注目だ。
また、ドラマ界でも「脱・旧ジャニーズ」の動きが予想されており、現在のドラマには20人近くの旧ジャニーズタレントが出演している。これらの俳優たちが忖度によって起用された可能性もあるため、今後の展望が問われる。
一方、テレビ局は過去の忖度を認めつつ、今後はあからさまな圧力を受けない姿勢を取るべきで、適材適所のキャスティングを復活させるチャンス。
木村拓哉も新事務所とエージェント契約し、実力と人気に支えられるかどうかが未知数の中で俳優としての真価が問われるだろう。