6月30日放送の『高嶋ちさ子の!ザワつく!音楽会』(テレビ朝日系)に俳優の高橋克典(58)が出演。デビュー作で、俳優の緒形拳さん(享年71)から、強烈な演技指導を受けたことを明かし、賛否両論が起こっている。
この日、スタジオでは「芸能界の恩師」について語る場面があったが、その中で高橋は「僕はね、緒形拳さん大好きだったんですよ」と告白。デビューの際にドラマで共演したことがきっかけだったと明かし、「いろいろ理不尽なことはあったんだけど。人間的なことじゃなくて、芝居の上で」と回顧した。
高橋によると、当時自身は納得できる演技ができなかったとのこと。そんな高橋が演じることになったのは、自分の恋人と、緒形さんが演じる男性が不倫をするという役どころ。恋人を取られた高橋演じる青年が緒形さん演じる男性に文句を言いに行くというシーンがあったという。
しかし、玄関を開けたところ、アドリブで思いっきりビンタされたとのこと。高橋は「緒形さんが思いっきり叩く。こんな分厚い手で。それで、『なんだ?』と思って。芸能界とか芝居のこととか分からないし」と当時の戸惑いを明かした。
また、高橋は「瞬間、ムカーっと来て、やり返そうとしたんだけど、『ここはやり返しちゃいけない』って脳が働いて」と、ワナワナしている最中に監督からカットがかかったそう。さらに監督から「高橋くん、いい顔してたよ〜」と素の怒りの顔を絶賛され、「緒形さんにお礼言って来いよ」と言われたとのことだった。
なお、それから高橋は緒形さんが「大好き」になったといい、「それからついて回ってた」と明かしていた。
このエピソードにネット上からは、「さすが名優緒形拳」「良いねえ。今時だとパワハラとか言われて撮影上映共々わちゃわちゃで潰されるんだろ?」「まさに目が覚めるビンタですね!」という声のほか、「ハリウッドの俳優が、こういう本当に暴力を振るうのはあり得ないやり方だって言ってた気がする」「監督と先輩が教えるにあたり暴力はいけない」といった疑問の声も集まっていた。
「高橋の話したドラマはおそらく1993年に放送された『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)のエピソードのこと。いまではもちろん暴力は許されませんが、当時は平成初期。この緒方さんのビンタで高橋が俳優として成長をしたことも含め、緒方さんの行動に問題ない派の声の方が優勢でした」(週刊誌記者)
強烈なエピソードなだけに賛否両論を集めてしまったようだ。