1月27日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、「エイエイオー」の意味を取り上げたものの、ネット上からツッコミの声が集まっている。
この日、チコちゃんが2問目として出題した「エイエイオーってなんなの?」というクイズ。チコちゃんの答えは「『戦う気はあるか』『戦う気はあるか』『もちろんです』」というものだった。
また、VTRでの解説は静岡大学の小和田哲男名誉教授(78)が担当。その起源は戦国時代だと考えられているといい、それ以前は戦の始まりの掛け声は「ウオー!」という雄叫びだったとのこと。しかし、戦国時代に入ると戦がより大規模化し、チームワークが求められることに。そこで一致団結し、兵士を奮い立たせるための掛け声として「エイエイオー」が誕生したということだった。
また、「エイエイオー」の本来の使い方は、大将が「エイエイ」といい、兵士が「オー」と叫ぶものとのこと。小和田教授によると、大将の「エイ」は「戦う気はあるか」、兵士の「オー」はそれに応じる「もちろんです」という意味だといい、上杉謙信の戦の仕方を記した書物・北越軍談には「エイエイオー」が「曳々応」と書かれているという。「曳」は兵を引っ張る、国を栄えさせるという意味があると説いた。
しかし、この日の放送にネット上からは、「諸説あります多すぎやで」「嘘こけ。鋭と応だろ」「一般的・定説でない新説や新発見をさも正しいように言うことが多い」という苦言が集まっていた。
「実は『エイエイオー』の意味として一般的に知られている説は2種類。ひとつは今回紹介された説ですが、もう一方は、“精鋭の『鋭』と応答の『応』”。『精鋭』や『鋭気』、『鋭意』を表わす『鋭』で『鋭々応』という意味なのではないかという説になっています。しかし、今回番組ではこの説にはまったく触れず。“諸説あります”が『チコちゃん』の定番の言い訳ですが、諸説ある説を、さも正しいかのように放送し、ほかの説についてはまったく触れない番組側の姿勢に苦言が集まってしまいました」(芸能ライター)
また、今回は「鋭々応」の方がより知られているということもあり、余計に疑問の声を集めたようだ。