9月13日に放送された『マツコの知らない世界』(TBS系)の後半に、MCのマツコ・デラックス(49)が下町の土地開発に対して苦言を呈する場面があった。
この日の後半のテーマは「マツコの知らない歩行者天国の世界」。東京大学卒業で、卒論も修士論文もすべて歩行者天国の研究について書いたという、ホコ天マニア・内海皓平さんを案内人としてゲストに迎えることに。かつては若者のブームが発生する場所として知られた歩行者天国も、現在は減少傾向にあるようだが、新しいかたちで残っていることが内海さんの口から語られた。
新しい歩行者天国のかたちとして、内海さんは東京の下町を紹介。そこには近所の家族が集まってスイカ割りを楽しんだり、さまざまなイベントを企画したりする姿があった。
「こういう姿を見ると涙が出ませんか?」と、内海さんは何度か同意を求めるが、「さっきからちょいちょい感動を強制していませんか?そりゃいいシーンだとは思いますけど、これだけで泣いていたら、それはただの情緒不安定な人ですよ」と、マツコは苦笑気味。
ただ、ここ数年の下町の変わり具合には、マツコ自身もいろいろと思うところがあるようで、「私は葛飾区好きですよ。そのうえで言うと、葛飾区の駅前に高層マンションいる?」と真面目な顔で一言。他にも京成立石駅や小岩駅、平井駅周辺のタワマン建設ラッシュを批判し、「再開発して、みんなおんなじ街になっていく。街の個性がなくなって、どこに行ってもつまらない」と苦言を呈していた。
このマツコの意見に視聴者は即座に反応。「マツコが葛飾区の再開発について語ってたけどホント分かる。今、下町エリアも駅前タワマン建ってきて面白味のない街になってる。何でもかんでもタワマン建てればいいわけじゃない」「どこにでも高層マンション建てればいいもんじゃないんだよ。街のこと考えた再開発できればいいのに」「マツコいいこと言ってる!いや、本当だよ」と、賛同の声が多くみられた。
「失われつつある下町情緒を惜しみながらも、『火事が起こった時に消防車一台通れないのは困るから、再開発はある程度は仕方ない』と肯定するバランス感覚は、さすがマツコでしたね。多くの視聴者がマツコに共感を覚えていました」(芸能ライター)
タワマンラッシュが続く東京都内の街並みに対する、マツコ、そして視聴者の意見が届く日は来るのだろうか。