8月9日に放送された『マツコの知らない世界』(TBS系)で、「冷奴の世界」の案内人として出演した料理家の小林まさるさん(89)の考え方が素晴らしすぎると、マツコ・デラックス(49)が絶賛するシーンがあった。
まさるさんは、現在3分クッキング料理研究家として活躍する小林まさみさん(51)の舅。70歳のときに、仕事で忙しそうにしているまさみさんを見て「手伝おうか?」と声をかけたことをきっかけに料理に目覚めたという。それまではほとんど料理をしたことがなく、10代までは樺太で過ごし、高校を卒業してからは鉄鋼関係のエンジニアとして働いていたという経歴の持ち主だ。
番組史上最高齢のゲストを迎えたマツコだが、若々しいまさるさんを一目見るや否や「うちのおやじの10年前よりも若い。私が知っている90代周辺の方のなかで一番若い」と感嘆の声。さらにまさみさんの料理アシスタントになるまでの経緯を聞くと、「男とか女とか何歳とかお義父さんだからとか関係ないわよね」と、さりげなくジェンダーフリーの話を絡めて、理解を示していた。
まさるさん自身、やりたいと思ったことにはどんどんチャレンジしていきたい性格のようで、「男子厨房に入るべからず、なんてちょんまげ時代の話ですよ。男はやりたくないからやらないだけなんですよ。手の空いている人間がやればよい」と、やさしく微笑みながらも自分のポリシーを語っていた。
先進的な考え方を持ちながらも、決して押し付けがましくないまさるさんの姿に終始マツコは微笑みっぱなし。最後には「きっとここに至るまで、まさるさんにもいろんな思いがあったと思うんです。それも全部受け止めていらっしゃって本当尊敬します」と、番組を締めくくった。
シニアのお手本とも言えるまさるさんの振る舞いに恐れ入ったのは、マツコだけではない様子。番組終了後には「今日のマツコの知らない世界、小林まさみさん・まさるさんの嫁舅コンビがとっても素敵でほっこりしてしまう」「マツコにまさるさん〜!89歳かぁ元気だなぁ、素晴らしい」「食べるマツコさんを見つめるまさるさんの笑顔がなんともいえない。これまた素敵。」とさまざまな感想が寄せられていた。
「高齢化社会が進むなかで、シニアの理想的な生き方が注目されています。まさるさんの柔軟な考え方をお手本としたいと感じているのは、マツコも同じようですね。たびたび保守的な思想を見せているマツコですが、これは少し意外でした」(芸能ライター)
マツコや視聴者を勇気づける、良い回となったようだ。