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『チコちゃんに叱られる!』あばれる君、熱湯風呂での実験に疑問の声が殺到


 4月15日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で行われた、熱湯風呂を使った実験が視聴者の間で物議を醸している。

 問題となっているのは、「ミントを食べるとスースーして冷たく感じるのはなぜ?」という疑問を取り上げた際のこと。チコちゃんの答えは「人間の温度の感覚を勘違いさせる謎の物質が入っているから」だった。

 また、生理学研究所の富永真琴教授の解説によると、そもそも人間が“冷たさ”を感じるのは、皮膚や舌にあるタンパク質「TRP M8」の働きとのこと。「TRP M8」は28℃以下の温度を感知するセンサーのようなもので、例えば氷を手に乗せたときに「冷たい」と感じるのは「TRP M8」の反応が脳に信号で伝わるからだという。

 一方、ミントには「メントール」という清涼感のもととなる成分が入っており、なぜか「TRP M8」はこのメントールにも反応してしまい、冷たくなくても冷たいと錯覚し、スースーしてしまうとのこと。「TRP M8」とメントールの関係性はいまだ解明されていないことが紹介された。

 この日番組ではお笑いタレントのあばれる君(35)にメントール入浴剤入りの47℃の熱々のお湯に入ってもらい、どのくらい耐えられるか実験を行うことに。メントールなしでは1分13秒が限界だったが、メントール入りでは「涼しいんですけど!」「熱いんですけど、皮膚は涼しい」と言い出し、倍以上の3分52秒間入っていることに成功していた。

 その後も「唐辛子とミントを同時に食べたら熱いと冷たいのどちらを感じるのか?」というスタッフ考案の実験があばれる君を使って行われ、世界一辛いトウガラシとメントールの結晶を同時に口にしたあばれる君。「辛い」が勝つという結果を導き出していた。

 しかし、この実験にネット上からは「47℃の風呂は危なすぎる」「やけどしたらどうするの?」「これBPO違反だろ」という指摘が集まってしまっていた。

「実はこの日の放送の直前、BPO(放送倫理・番組向上機構)が『痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー』について青少年に「望ましくない影響を与える可能性がある』として、番組の制作者に配慮を求める見解を発表したことが話題に。今回、あばれる君は笑いの対象になっていたわけではありませんが、あまりにタイムリーだったことで話題になりました。また、47℃という熱湯は短時間でも低温やけどを起こしかねない温度。この人体実験に多くの人が不快感をあらわにしてしまったようです」(芸能ライター)

 BPOの見解公表直後ということもあり、悪い意味で話題になってしまったようだ。

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