10月9日放送の『チコちゃんに叱られる！』（NHK総合）で、「歌うとストレス解消になる理由」が紹介され、反響を集めている。
この日、ゲストに出演した俳優の間宮祥太朗（27）に「カラオケとかよく行く？」「大きい声で歌ってストレス解消になる？」と聞き出し、最終的に「なんで歌うとストレス解消になるの？」と詰め寄ったチコちゃん。たじたじになった間宮が「カロリーを消費するから」と答えると、「ボーっと生きてんじゃねーよ！」が飛び出していた。
チコちゃんによると、その理由は「人とは歌うと幸せになる生き物だから」と曖昧な答えではあったが、専門家の鶴見大学歯学部教授の斎藤一郎氏によると、実は副交感神経が優位になるとリラックス状態となり、唾液が大量に分泌されるが、歌っている状態も大量に唾液が分泌されているとのこと。睡眠状態と同じくらいリラックス状態となっているといい、反対に副交感神経が優位になると、唾液の分泌が減少するため、スピーチの前などに喉がカラカラになってしまうのはこの作用による影響だと明かされていた。
また、そもそも歌うことでリラックスできる理由は、歌っているときの表情筋が関係しているという。人間は古来から喜怒哀楽を歌って表現してきたため、歌うときに自然に浮かぶ笑顔がスイッチとなり、祖先の頃に獲物が取れたことや豊作だった喜びを歌っていたことを思い出し、リラックスするという。実際、お笑いトリオ・森三中の大島美幸（40）が登場した検証のVTRでは、スタッフがわざと大島をイライラさせ、6.38グラムという唾液量を計ったあとカラオケで歌い、歌唱後に再び計ってみると、7.75グラムとかなり増えた結果に。見事ストレスが解消されたという結果が出ていた。
「この説に対し、視聴者からは、『知らなかった！』『歌ってるときに唾液の量なんて意識したことなかった』といった驚きの声が集まっていましたが、一方で寄せられたのは、『そろそろカラオケ行きたい…』『めっちゃカラオケ行きたくなった』という声。コロナ禍により、どうしても三密になってしまうためにカラオケを避けている人が多いだけに、この番組の視聴をきっかけにカラオケ欲が爆発してしまったよう。一人カラオケに行く決意を固めた視聴者も多くいたようです」（芸能ライター）
視聴者の“カラオケ欲”を刺激した回となったようだ。
