人生で成功するための法則とは?
「人生で成功したい!」と思ったことは誰にでもあるでしょう。もちろん私もその一人。むしろ小さい頃から、「有名になってお金持ちになりたいなぁ」と憧れているタイプでした。
申し遅れました、私は「平 理沙子」と申します。現在IT企業に勤める26歳。30歳という一つの節目に向けて、自分のキャリアをより真剣に考え始めました。最近はインプットを増やすべく、月に6〜7冊のビジネス書を読むようにしています。(来月は15冊読みたい!)
今回は、誰もが手にしたい「成功」の秘訣を学ぶため、ダイレクトマーケティングの第一人者で、多数のビジネス書ベストセラーを持つ神田昌典さんの『非常識な成功法則【新装版】』を読んでみました。
「非常識な」成功法則っていったい何?
本書のタイトルでもある「非常識な成功法則」とは、具体的には次のようなものです。
- 「嫌な客には頭を下げるな!」
- 「お金を溺愛する」
- 「決断は、思い切らない」
一般的に「成功法則」と言えば、「人に役立つことをしていれば、お金は後からついてくる」といった「善」の視点で説かれるものが多いですよね。しかし著者は、これらの常識的な成功法則は「成功者が自分に言い聞かせるためのもの」と言い切り、成功は「悪」の感情から始まると説きます。
なぜなら「嫉妬」や「怒り」といった「悪」の感情は、非常に強いエネルギーを持っているため、使い方さえ誤らなければ、成功への強い原動力となり得るからです。
このように、本書では一見「非常識」と思える行動が、実は成功する上で重要なカギとなることが示されています。これまでの考え方と全く逆の発想ばかりなので、読んでいて新鮮で、目からウロコが落ちる発見が数多く得られるでしょう。
本書の教えの中で、私が特に重要だと感じたのは、序章で語られている「誰でも、望むことは実現できる」という視点です。なぜなら本書で紹介されている「非常識な成功法則」は、すべて「自分が望むこと(=目標)」を明確にすることがベースとなっているからです。
では、なぜ「目標設定」が成功において重要なのか、その理由を探ってみましょう。
なぜ、「目標設定」が重要なのか?
著者によると、その理由は「脳のメカニズムにある」と言います。脳は、質問をすると、高精度なアンテナを張って、必要な情報を収集しはじめる性質を持っています。そのため目標を明確にして、潜在意識にインプットすれば、成功に必要な情報を脳が自動的に集めてくるようになるのです。
たとえば普段なんとなく見ているテレビも、次の週末に友達とのご飯の約束が入っていると、急に「今話題のお店情報」が目に入って来るようになった経験は、誰もがあると思います。
目的意識を持っているかどうかで、脳の働きは大きく変わり、成功に必要な情報を無意識に集めることができるようになるのです。今までどれだけぼんやりと目の前の情報をやり過ごしてきたかと考えると、悲しくなりますね…。
実はこの目標設定の仕方にも、押さえておくべきポイントがあります。
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成功するための「目標設定」3つの方法
今回は、本書で紹介されている8つの習慣から、特に「目標設定」に関わる、3つの習慣についてご紹介します。
1.やりたくないことを見つける
目標って普通「やりたいこと」から考えるものだと思いますよね? なので「やりたくないことを見つける」というこの方法は、一見矛盾するように感じるかもしれません。
しかし「やりたいこと」には、自分が自覚していないものや、世間体に影響されているものも多々含まれます。逆に「やりたくないこと」であれば本音が出やすいので、先に「やりたくないこと」を絞り出すことで、心から「やりたい」と思っていることを浮かび上がらせることができるのです。
2.自分にかける催眠術
人が発する言葉というのは、その人の人生に大きく影響を与えています。裏を返せば、自分に都合のいい言葉を繰り返す(=自分自身に催眠術をかける)ことで、思うように現実をコントロールすることができるのです。
まずは、自分で立てた目標を毎日眺めるようにしてみましょう。目標の設定にあたっては、第1の習慣「やりたくないことを見つける」に加えて、次の「SMARTの法則」を使うと、より実践的で、実現可能性の高い目標を立てることができます。
- S (Specific):具体的である
- M (Measureable):計測ができる
- A (Agreed upon):同意している
- R (Realstic):現実的である
- T (Timely):期限がある
この法則に沿って毎日10個の目標を書き出し、クリアファイルに入れて持ち歩くようにします。朝晩眺めることで、より目標実現を加速することができるはずです。
3.自分に都合のいい肩書をもつ
どんなにすぐれた目標を持っても、「セルフイメージ」が低いままだと実現できません。自分が立てた目標を達成できる人は、どういう肩書を持って、どういう服装をしているのでしょう? できる限り具体的に思い浮かべ、書き出してみましょう。
自分が目指している姿を「肩書き」にして行動すると、セルフイメージが高まるとともに、実際にその姿に近づいていくことができます。
まず目標を書き出してみよう!
今回ご紹介した成功法則は、紙とペン(もしくはスマホ)さえあれば、誰でも簡単に実践できそうなものばかりです。だからこそ、逆に「本当にこんな簡単なことで成功できるのだろうか…」と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし著者は言います。「そのように多くの人が疑うので、誰もやらない。その結果、やった人だけが、どんどん成功していくのである」と。
私も早速、手帳に目標を書き出してみました。(書評を書く、もその一つ!)
著者によると、今回紹介した3つの習慣は「右脳を使って成功するメカニズム」で、いわば目標達成のためのアンテナを持つための習慣だそうです。本書では、このアンテナを使って、必要な情報をキャッチするためのインプットの習慣についても紹介されています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
著者の神田さんが目の前にいて、まるで私達一人ひとりに語りかけているような文体が印象的な、非常に読み進めやすいこの一冊。いくら頑張ってもなかなか成果が出せずに悩んでいる方は、ぜひ手にとってみてくださいね!