4つの肌質の特徴
「普通肌・乾燥肌・脂性肌・混合肌」の特徴をご紹介します。
普通肌の特徴
水分と油分のバランスが整っていてしっとり、もっちりしています。
かさつきやニキビなどのトラブルが少なく健康的な肌状態です。
乾燥肌の特徴
水分、油分ともに少ない状態です。
皮脂腺が小さいため毛穴が目立ちませんしきめも細かいですが、かさつきが気になるタイプです。年齢とともに増える傾向があります。
脂性肌の特徴
水分、皮脂ともに多い状態です。
とにかく皮脂が多くべたつきが気になります。思春期から20代前半にかけて多く、うるおいはあるものの、毛穴の開き・詰まり、ニキビなどの肌トラブルが多いタイプです。
混合肌の特徴
Tゾーンはべたつき、Uゾーンはかさつくなど顔の部分によって水分と油分のバランスが崩れている肌タイプです。20代後半から30代前半に多く肌質のコントロールが難しいのが特徴です。
しかし、人間の顔は部分によって乾燥していたり皮脂が多かったりと顔中どこも同じということはあまりないので厳密にいうとほとんどの人が混合肌になってしまいます。
肌質はずっと同じではない
季節や環境、ストレスや体調などによって肌質は変わるので1年中同じケアをするのはあまりよくありません。肌状態を観察しながら肌に合わせたケアをするようにしましょう。
敏感肌とは?
上記以外によく聞く肌質の一つに「敏感肌」があります。
敏感肌は、肌がアレルギー反応を起こしてしまったり、刺激などに過敏に反応してしまい、化粧品の成分などによっては肌が荒れてしまうようなタイプの肌の事。
原因としては乾燥肌から発生する事が多く、うるおいを保つセラミドを作る力が弱いので肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に敏感になってしまう事が主です。
50~70%は自称敏感肌?
自称敏感肌って驚きの言葉ですよね。
本来敏感肌というのは、もともとアトピーやアレルギー体質などで肌のバリア機能が弱く、化粧品の成分などによって肌が荒れやすい人。
一方、普段は問題なく化粧品を使えるのに、季節の変わり目、生理前後など化粧品が肌に合わなくなるのは、肌が乾燥していたり、体調などにより肌が不安定な状態になっている状態が多く、本当の意味での敏感肌ではありません。体調などによって肌が敏感になることは誰にでもあること。言ってみれば「自称敏感肌」という事になります。
肌と向き合い肌に優しい化粧品や過度なケアを控え肌の変化と上手に付き合うことが必要で、たまたま刺激を強く感じたからといって全てを敏感肌用のケアにしてしまうと、肌質に合わないケアになってしまう場合もあります。
自分の事を敏感肌だと思い込まず、ちゃんと肌質を判断するようにしましょう。
肌質別スキンケア注意点
普通肌
健康的は肌状態なので新しい化粧品や美容医療、集中的なケアを試すのに適しています。
肌質はそのままが一番良いので、過剰なスキンケアなどは避けた方が良いでしょう。
乾燥肌
朝晩洗顔するのは皮脂を落としすぎてしまう原因のひとつなので朝はぬるま湯で洗うのがおすすめです。また、熱いお湯で洗うと肌に必要な皮脂も洗い流してしまうので洗顔をするときは32~34度のお湯で1分以内に洗顔料をゆすぎましょう。
スキンケアでは、水分も油分も足りないのでどちらも補給してください。
肌本来が持っているセラミドやアミノ酸、ヒアルロン酸、スクワレンが配合されている化粧品がおすすめです。つけ方は、化粧水を少量ずつ手で優しくなじませましょう。目安としては化粧水だけで肌がもちっとするくらいです。
また、乾燥を感じる場合は、高保湿パックを使いましょう。長時間置くのはパックの水分が蒸発する際肌の水分も持って行ってしまうのでNGです。10分程度にしましょう。
脂性肌
脂性肌の場合は日中に過剰な皮脂が分泌され、汚れがたまってしまいやすいので、寝る前にしっかり泡立てて丁寧な洗顔をするように意識しましょう。
日中の皮脂が多く、メイク崩れなどが気になる場合は脂取り紙を使って皮脂を抑える事も有効。脂取り紙はフィルムタイプより和紙タイプのほうが軽く皮脂が取れます。
ただし、皮脂の取りすぎは乾燥していると勘違いして肌が勝手に脂を余計に出す皮脂スパイラルに陥るとことがあります。脂取り紙を使った後、少し肌が乾燥してしまうようであれば、ティッシュで軽く抑える程度にした方が良いと言えます。
忘れてはいけないのは保湿! 先ほども言った通り乾燥していると余計に脂が出るので脂性肌の人も必ず保湿を忘れないようにしましょう。特に、洗顔後すぐに行う保湿は重要です。
ただし、保湿をする際はオイル系の保湿ではなく、セラミドや低分子のヒアルロン酸などを使った保湿を使うようにした方がよいでしょう。
混合肌
Tゾーンのテカるところは乳液などの油分を控えめにして、Uゾーンのかさつくところは化粧水も油分もしっかり与えるという部分に合わせたケアをしましょう。
テカっているところに合わせてさっぱりしたケア用品を使っていると余計に乾燥してしまします。必要以上に皮脂を取りすぎてしまって乾燥していることが多いのでしっとりタイプのケア用品を使ってください。
また、ストレスや生活習慣の乱れからちぐはぐな肌質になっていることもあるので生活を整えましょう。
肌タイプの見分け方
自覚している肌タイプと実際の肌タイプは違うこともあります。
もう一度自分の肌タイプを確認しましょう。
*水分量チェック(多いと水分が少ない)
□日中顔が突っ張ることが多い
□目元や口元がかさつく
□化粧乗りが悪く粉っぽくなる
□きめが細かい
*油分量チェック(多いと油分が多い)
□日中顔がテカる
□脂取り紙で取り切れないほど皮脂がある
□ドロドロ化粧崩れする、頬の毛穴が目立ちやすい
□顎や頬にニキビができやすい
チャートに当てはめて水分も油分も少なかったら乾燥肌、どちらも多かったら脂性肌、水分多めで油分少な目だったら普通肌、水分少な目油分多めは混合肌となります。
肌タイプは前述のとおり、季節や環境、体調などによって変わります。
日ごろから自分の肌状態を観察しそれに合わせてスキンケアをすることが美肌に近づくコツです。遺伝だから仕方ない、もうずっと悩んでいるからと諦めずに自分の肌と丁寧に向き合ってケアしましょう。