コスパ良く早く痩せるなら「GLP-1」治療
美容医療系のクリニックなどで取り入れる病院が増えてきているのがGLP-1注射と呼ばれるメディカルダイエット注射です。
どんな効果があるかを簡単に紹介すると、食べ始めるとすぐお腹がいっぱいになったように感じる事での「食欲の抑制効果」と、急激な血糖値の上昇を防ぐ事での「脂肪が蓄えられるのを防ぐ効果」。そして食事の吸収を穏やかにして「空腹感を感じにくくする効果」があります。
基本的には「太りにくくする」効果ですが、普段からちょっと食べ過ぎで太ってしまっている人には充分な痩身効果があり、注目をあびています。
リスクが少ないのがポイント
GLP-1注射は元々糖尿病の治療などでも用いられており、症例データも多いので安全性が非常に高い事が良い点の一つ。
コスト面でのリスクも少なく、1か月数万円程度で始める事が出来るので、お金をかけられないという方にもピッタリ。食欲がおさえられて食費が少なくなる点も考えたら、むしろお金が普段よりもかからなくなる事だってありえます。
食事コントロールの意味合いが強いので、特にお腹周りの内臓脂肪が多いタイプの方などは素早く効果が見込めます。
注射タイプや飲み薬タイプがある
GLP-1の主流は、毎日決まった時間に自分で注射を打つ方法です。
注射といっても病院で打つようなものではなく、ペンの形をした器具をお腹に押しあてるようなイメージで簡単に使えるもので、痛みも気にならない程度のものです。
最近では飲み薬で取り入れるものもでてきていて、こちらは通常の薬と同じように毎日決まった時間に決まった容量を飲むだけとなっています。
ちなみに、どちらも海外輸入などを行って個人で使用しているケースなどが存在しますが、いかに安全性が高いからといって、使用方法などを誤れば重大な副作用に繋がるケースもありますし、そもそも個人輸入品は品質が担保されないため危険性が高いので、絶対にやめておきましょう。多少のお金を浮かすために、命を危険にさらす必要はありません。
GLP-1についてもう少し詳しく紹介
GLP-1は元々体内に存在するホルモンの一つで、食事などにより血糖値が上昇した時に作用して、食欲をおさえたり、インスリンというエネルギーを細胞に届ける役割のホルモン分泌を促すものです。
つまり、GLP-1が充分に分泌される事で食べ過ぎてしまう事を防いだり、食事によって摂取したエネルギーをしっかりと使う事ができるのですが、このGLP-1は食べたらすぐに分泌がはじまるわけではなく、また作られてもすぐに分解されてしまうので、食べ過ぎを防ぐ事が難しくなっていました。
そこで、このGLP-1を分解されにくい形に変えてから注射して体内に蓄えて置き、食事の時にすぐ反応するようにしたのが、GLP-1療法です。
薬で痩せるというと「無理やりに食欲をおさえる」方法で、体にとって負担が大きいイメージがありますが、元々の体の働きを後押しして、食べ過ぎる前に止める方法ですので、基本的にリスクが少なく安全に取り入れやすい手法だといえます。
狙った脂肪を冷凍破壊「脂肪冷却術」
これまで、痩身といえば「温めて代謝を促す」方法ばかりだったのを一変させたのが、脂肪冷却術です。
脂肪だけを凍らせて細胞破壊する事で、狙った部位の皮下脂肪を着実に減少させる事が可能で、楽に部分痩せをしたい時にピッタリ。
施術時間も1回30分~1時間以内程度ですので、休み時間にさっと受けて痩せる事もできます。
脂肪だけが凍る「4℃」が鍵
脂肪冷却術を可能にする鍵は、4℃という温度。
水は0℃で氷になりますが、脂肪は4℃で凍結するため、皮下脂肪が厚い部分を4℃に冷やす事で、脂肪細胞のみを凍らして破壊し、血液や神経といった他の細胞はダメージを受けないようにする事ができるのです。
破壊された脂肪細胞は、2か月程度をかけて老廃物などとして体外に排出されるため、脂肪冷却術をうけた部位は脂肪細胞の数そのものが減少して、細くなると同時に脂肪が付きにくくなります。
これが「切らない脂肪吸引」と呼ばれる理由です。
エステサロンなどでもやっているが注意が必要
ちなみに、この脂肪冷却はなんとなく「冷やせば痩せる」という認識をされがちで、そのためにエステサロンなどでも導入している所が多くみられます。
中にはちゃんとした形で行われているものもあると思うのですが、冷却を行う際は「4℃」というしっかりと決まった温度を守らないと、脂肪以外の細胞も凍って凍傷のようになってしまう可能性も高く、非常にリスクが大きいものでもあります。
なかには全く内容を理解していないとみられる「マイナス〇℃で脂肪にアプローチ」などと紹介されたメニューなども有ったりしますので、やはり安全で確実に痩せたいのであれば、医療機関で受けましょう。
値段の違いはスピードや範囲くらい
脂肪冷却術は色々なクリニックが導入しており、対応するマシンも増加しているため、値段にもかなり幅がでてきています。
高いものは新しいマシンを利用しているケースが多いといえますが、その違いは効果というよりも、冷却するのにかかる時間や、一度に行える範囲の広さあたりだといえます。
安いからといって効果がないなどは基本的に考えられないので、ある程度時間をとれる方でまずは試してみたいというようでしたら、ひとまずは低価格で提供されているクリニックで試してみるのも良いでしょう。
普段は鍛えにくい筋肉も鍛える「エムスカルプト」
医療的な手法で筋肉を鍛えるものというと、EMSという電気(低周波)で筋肉を刺激して動かすものがありますが、それとは全く異なる「電磁力」で筋肉を鍛えるものが、エムスカルプトです。
1回30分で腹筋なら2万回程やったのと同じくらいといわれている他、皮下7センチくらいまでの筋肉に刺激を加えられるため、普通の筋トレでは中々鍛えられないインナーマッスルもしっかりと鍛えられるという点から、ただ痩せたいだけではなく理想的なボディバランスを作りたいという方におすすめです。
磁力だから変な刺激も少ない
従来のEMSによる方法は、電気を体の表面から流すためにピリピリとした痛みがあり、強くやろうとすると筋肉だけではなく皮膚も痛みを感じるようなものでした。
一方で、エムスカルプトは電磁力の干渉により筋肉内部に電気信号を発生させるものですので、こうした痛みが無く、筋肉が強く動く事での刺激のみとなっています。
とはいえ、通常ではありえないくらいに強く大きく筋肉が動くため、筋肉の動きになれていない場合は「筋肉がつりそう」な痛みを感じる場合もあります。その場合は弱い出力から始めて、徐々に強くして慣れていくと良いでしょう。
楽だけどコストはややかかる
今回紹介する3つの内、コストという点ではこれが最もかかります。というのも、一回毎の金額がやや高めなだけではなく、筋肉を鍛えるというアプローチのため、単純に痩せたいという目的を達成するのであれば、他の方法よりも少し遠回りになってしまうからです。
どちらかというと「仕上げ」に使いたい方法とも言えて、腹筋やお尻の筋肉など、鍛える事でボディラインが美しく見える場所へのアプローチがおすすめです。
3つの方法を順番に利用するとおすすめ
今回紹介した3つは、すべて完全に異なるアプローチの施術ですが、実はこの3つを順番に利用すると、とてもおすすめなんです。
というのも、痩せたいという方はまず「太ってしまう状態を改善」する必要がありますが、これを解消できるのがGLP-1療法。食べ過ぎる食生活を改善するだけではなく、内臓脂肪の問題を改善するので、皮下脂肪によってお腹が出ているのかどうかが分かりやすくなります。
そして、その次にハッキリと分かる「余分な皮下脂肪」を脂肪冷却にて落とし、皮下脂肪の少ないスッキリとした体を作ります。
その上で、エムスカルプトによって必要な筋肉を鍛えると、メリハリがあってとても美しいボディになりますし、余分な脂肪がなければ筋肉への刺激もより効果的に発揮できるため、トレーニング効果が得やすくなるといえます。
このように、3つの痩身方法は組み合わせ方次第でより良い効果を発揮する事も可能ですので、是非自分自身にあった取り入れ方や組み合わせを考えてみてくださいね。