レチノールとは
レチノールはビタミンAの一種で、エイジングケアに有用な成分と言われていました。近年では、シワ改善化粧品の人気の影響もあり、レチノール配合化粧品が続々と登場しています。
ビタミンAの種類
純粋レチノール
肌にダイレクトに働きかける。即効性が高い。
レチノイン酸(トレチノイン)
医薬品成分のため医師の処方が必要。効果が高い反面、刺激が強い。医師の指導の元、慎重に使用する。
グラナクティブレチノイド
ビタミンA誘導体の一種。パワフルなレチノールの働きはそのままに低刺激な次世代型レチノール。
ビタミンA誘導体
レチノイン酸トコフェリル、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール、水添レチノールなど
純粋レチノールは紫外線や空気の影響を受けて酸化しやすいので、化粧品への配合が難しい成分です。そのため、ほかの成分と結合させて安定性を高めたレチノール誘導体として、化粧品に配合されるケースがほとんどでした。
しかし、最近では技術が進化し、純粋レチノールでも安定して化粧品に配合できるように。その結果、さまざまなメーカーから、純粋レチノール配合の化粧品が登場しています。
レチノイン酸トコフェリルやパルミチン酸レチノールなどのビタミンA誘導体は、安定性にすぐれた成分で比較的マイルドな使い心地です。じっくり肌にアプローチします。
レチノールに期待できる美容効果
パワフルなエイジングケア成分レチノールの美容効果をチェックしておきましょう。
ターンオーバーを促す
加齢に伴い滞りがちだったターンオーバーが促されると、古い角質がスムーズに肌の外に排出されます。肌のキメが整う、肌に弾力が出て毛穴や小じわが目立ちにくくなる、ワントーン明るい肌印象になるなどの美肌効果が期待できます。
シワ改善
薬用有効成分としての純粋レチノールは、シワ改善効果が国から認められています。ただし、現在、シワ改善をうたえる医薬部外品(薬用化粧品)は資生堂の商品のみです。
しかし、皮膚・肌の総合クリニックであるアイシークリニックのサイトによると、「0.04%レチノールを12週間使用した臨床試験で、しわの改善に効果をもたらしたことが報告されている」とのこと。通常のレチノール化粧品でもシワケアのサポートに期待が持てそうです。
すこやかな表皮をサポート
加齢に伴い、表皮は少しずつ衰え薄くなります。レチノールは表皮のヒアルロン酸の合成をサポートして、ふっくらした肌状態に導いてくれます。
レチノール反応って?
エイジングケアへの期待が高まるレチノールですが、レチノール反応(A反応)といわれる症状がでるケースがあるので注意が必要。ビタミンA不足の肌=ターンオーバーが遅い肌に、ビタミンAを塗布するとターンオーバーが促されて起きる反応といわれています。
- 肌の乾燥(強い乾燥を感じることも)
- 肌の赤みが増す
- 皮がポロポロむける
- 肌のプツプツができる
- ピリピリした痛み
レチノール反応がでても継続的に使用すると、2週間~2ヶ月程度でおさまるといわれています。しかし、症状が強い場合、やけどのような状態になることも。
赤みや腫れなど強い症状が出た場合は、レチノール配合化粧品の使用をやめ、はやめに皮膚科を受診してください。
少量から肌をならそう
強いレチノール反応で肌がボロボロになって後悔しないよう、レチノールは少しずつ肌にならしましょう。
まずパッチテストから
レチノール配合の有無に関わらず、新しい化粧品を使うときは必ずパッチテストをしましょう。
やり方
- 肌を清潔に整える
- 絆創膏のガーゼの部分に、化粧品を染み込ませる
- 二の腕など、皮膚が柔らかい部分に貼る
- 30分経過したら、肌の様子を確認。異常があればすぐに肌を洗う。異常がなければパッチテストを継続
- 24時間経過した肌状態を観察。異常がなければ使用OK
肌に赤み、かゆみ、痛み、皮むけなどが出た場合は、その製品の使用はNGです。無理に使うと、ひどい炎症を起こしてしまう可能性もあるのでご注意を。
最初の2週間は夜のみ・3日~4日おき
最初の2週間は週に1~2回程度の使用にとどめましょう。また、朝使用OKの製品であっても、夜のみの使用にとどめて。使用量もメーカー推奨量より少なめ、または部分使いで様子を見るのが無難です。
慣れてきたら夜のみ・2日おき
次の2週間は2日おきに夜のみ使用しましょう。もしレチノール反応が出た場合は、症状がおさまるまで使用をストップ。肌が落ち着いたらもう一度3~4日のみの使用からスタートしてくださいね。
次の1ヶ月は夜のみ・1日おき
レチノール反応がないから問題なさそうと感じても、慎重にレチノールに肌をならすのがベスト。次の1ヶ月は夜のみ、1日おきに使いましょう。
次の1ヶ月は夜のみ・毎日
まだまだ油断は禁物。毎晩使用に切り替えたとたんレチノール反応が出るケースもあります。毎日、肌状態をしっかり確認してくださいね。
いよいよ毎日・朝晩の使用に
朝晩の使用OKとなっている商品は、様子を見ながら朝晩の使用に切り替えていきましょう。ただし、レチノールは紫外線で成分が酸化されますし、ターンオーバーが促された肌は紫外線への抵抗が弱まっています。したがって、紫外線対策はマストです!
なお、レチノールの種類を問わず、朝の利用をすすめない美容家や皮膚科医もいます。朝の利用をする方は、リスクについてご自身でしっかり調べておきましょう。
コスパ◎な商品でレチノールデビューを
KISO スーパーリンクルセラム VA
30ml 1,508円(税込)
水、BG、ペンチレングリコール、水添レシチン、レチノール、ポリソルベート20で構成される純粋レチノール原液を5%配合した美容液。
純粋レチノールの配合量は非公開ですが、ナノカプセルに閉じ込めた純粋レチノールがじっくり肌に働きかけて、もっちりぷるんっな肌に導いてくれると口コミでも好評です。
濃厚本舗 リンクルクリーム
45g 2,322円(税込)
スピーディーに肌にアプローチする純粋レチノールと、じっくり肌に働きかけるレチノールA誘導体のレチノイン酸トコフェリルを配合。さらに、スクワランやホホバ種子油など6種類の保湿成分が、乾燥しがちな年齢肌のうるおいをしっかりキープしてくれます。
なお、ヤフーショッピングや楽天市場では、お得なクーポンが発行されます。クーポンをゲットして購入すると1,700円前後で購入可能なので、定期的にサイトをチェックしてみてくださいね。
パワフルな成分で若々しい印象の肌をキープ
エイジングケアに大人気のレチノール化粧品。肌が変わった、ハリがでた、もっと早く使えばよかったなどの口コミも多く、エイジングケア効果に期待が高まりますよね。
とはいえ、レチノール反応が出てしまうケースもあるので、慎重に利用するのが◎。ぜひ、パワフルな成分を使いこなして、若々しい印象の肌をキープしてくださいね。