ひじきが30代以降におすすめである理由
一見、地味に見えることが多い海藻類ですが、実はその栄養価は非常に高いのが特徴的です。海藻類の中でもひじきには、カルシウムや鉄、ヨウ素など、普段の食事から補いにくいミネラル類や食物繊維が豊富に含まれています。
30代以降は、体に必要な栄養素をしっかり補いながら、美容や健康に力を入れたいところ。ひじきを摂取して、30代以降もパワフルに&キレイに過ごしましょう!
ひじきの栄養
ひじきには、以下のような栄養素が含まれています。
カルシウム
ひじきにはカルシウムが豊富に含まれています。また、マグネシウムも含まれていますが、マグネシウムはカルシウムと一緒に働くことで歯や骨を丈夫にするといわれています。
バランス良く2つのミネラルが含まれているのも、ひじきの魅力といえます。
鉄
鉄も豊富に含まれているため、貧血予防に役立ちます。鉄は、赤血球に含まれるヘモグロビンの材料となります。
ただし、ひじきに含まれる鉄は「非ヘム鉄」といい、吸収率が低いため、ビタミンCと一緒に摂取する・動物性たんぱく質と一緒に摂取するなど、吸収率を上げる食べ方をすることがすすめられます。
ヨウ素
ひじきに含まれる特徴的な栄養素として、ヨウ素が挙げられます。ヨウ素は、チロキシンなど甲状腺ホルモンをつくる材料になります。
甲状腺ホルモンは、エネルギー代謝や新陳代謝を活発にする働きがあるため、髪や肌、爪などを美しく保つのに役立ちます。
食物繊維
ひじきには、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は、腸内の老廃物を便とともに体外に排出してくれるため、腸内に善玉菌が増えて腸内環境がきれいになります。
腸内環境が整うと、必要な栄養素の消化・吸収をスムーズにおこなえるため、代謝も良くなり、ダイエットにも効果的です。
また、長い期間、便が腸内にある状態だと、悪玉菌が腸内に増えて有害物質が生成されます。有害物質は血液にのって全身をめぐり、汗などを介して皮膚表面に出てきて、肌荒れの原因にもなります。
そのため、食物繊維を摂取して腸内環境を良く保つことは、美肌づくりにも役立ちます。
ビタミンA
ひじきには、ビタミンAも含まれています。ビタミンAは、皮膚や粘膜をつくっている「上皮細胞」をつくるのに関わる栄養素です。そのため、ビタミンAを摂取することは、皮膚や粘膜を丈夫に保つことにつながります。
また、病原菌などは、喉や鼻などの粘膜から侵入してくるため、粘膜を丈夫に保つことで、免疫力の向上にも効果的だといえます。
いかがでしょうか?ひじきには、美容や健康に役立つさまざまな栄養素が含まれていることが分かりますね。
ひじきは低カロリーであるため、たくさん食べても太りにくく、ダイエットにも役立つ食材です。代謝が落ちてくる30代ですが、ダイエット効果抜群のひじきを摂取して、健康的に体型維持できると良いですよね。
また、更年期には女性ホルモンの分泌が減ることに伴い、骨密度が減少しやすくなるため、カルシウムを積極的に摂る必要があります。牛乳などの乳製品からカルシウムを摂取するのも良いですが、低カロリーなひじきもぜひ利用しましょう。まだまだ先と思わず、30代のうちから更年期に向けて体づくりをしておくと安心かと思います。
また、生ひじきも美味しいですが、乾燥ひじきを使えば、より手軽に食事にひじきを取り入れられますよ。
ひじきの栄養素を効率よく摂取する方法
ひじきには、カルシウムやマグネシウムなど、骨や歯を丈夫にする栄養素が含まれていると解説しました。そのため、骨や歯をつくる材料となる「たんぱく質」も一緒に摂取すると、より効率的です。
また、たんぱく質を一緒に摂取することは、ひじきに含まれる鉄の吸収率を上げることにも役立ちます。特に動物性たんぱく質は、鉄の吸収率を上げる働きがあるため、
- 赤身肉
- 魚介類
- 卵
- 牛乳
- 乳製品
などの食品と一緒に食べるようにしましょう。
さらに、ビタミンCと一緒に食べることでも鉄の吸収率を上げることができるため、
- ブロッコリー
- パプリカ
- ほうれん草
- いちご
- キウイ
などの食品もあわせて食べると良いかと思います。
また、ビタミンAやヨウ素は脂溶性なので、油で調理すると吸収率が高くなります。そのため、「ひじきの炒め煮」にしたり、油揚げと一緒に調理する・ひじきサラダにドレッシングをかけるなど、調理法や食べ方を工夫していただきましょう。
女性に嬉しい栄養素が豊富に含まれている、ひじき。乾燥ひじきを常備しておけば、いつでも手軽に食事に取り入れることができますよ。
魅力たっぷりのひじきを、ぜひ30代以降は特に意識して食べてみてくださいね。